内容紹介
「日本的品質管理」のすべてを基礎から学ぶ。豊富な例題と丁寧な解説。
ISO 9001/ISO 14001:2015[対応]。
基礎理論から新しいマネジメント技法まで、
科学的なアプローチにもとづく管理手法をコンパクトにまとめた、増補改訂[第4版]。
2015年に行われたISO 9001およびISO 14001の改訂に伴い、「品質マネジメントシステム」の章を全面改訂するとともに、全編にわたり内容を見直しました。
独習にも最適な「定番の入門書」。
このような方におすすめ
工学系の学生および工学系業務に従事する技術者向け。
工学系の学校・企業での教科書、入門書の採用におすすめ。
目次
主要目次
1章 品質管理の実際
2章 統計的手法の基礎
3章 管理図
4章 統計的検定・推定
5章 実験計画法
6章 検査・抜取検査
7章 工程の改善と解析
8章 品質マネジメントシステム
付表/演習問題解答/索引
詳細目次
1章 品質管理の実際
1・1 品質とは
1. 品質の定義
2. 品質特性
3. 設計品質・製造品質
4. 当たり前品質・一元的品質・魅力品質
1・2 品質管理とは
1. 品質管理の歴史と統計的品質管理
2. 総合的品質管理と日本的品質管理
3. 現代の品質管理と品質管理の定義
4. 管理のサイクルと改善
1・3 品質管理の実施
1. 品質管理の考え方
2. マーケットインの考え方
3. 改善の着眼点
4. QCストーリー
5. 小集団改善活動
6. 標準化の考え方
7. 社内標準化
1・4 QC七つ道具
1. QC七つ道具とは
2. 特性要因図
3. チェック シート
4. 層別
5. KJ法とブレーン ストーミング
1・5 新QC七つ道具
[連関図法 系統図法 PDPC法 アローダイヤグラム法 マトリックス図法 親和図法 マトリックスデータ解析法]
演習問題[7問]
2章 統計的手法の基礎
2・1 統計の基礎知識
1. 統計的手法とは
2. 母集団とサンプル
(1)統計的推測
(2)有限母集団と無限母集団
(3)データの集め方
(4)サンプリング
2・2 データ処理の基本
1. データの数式化
(1)中心的傾向の表し方[平均値 メジアン モード]
(2)ばらつきの表し方[偏差と平方和 分散・不偏分散 標準偏差 範囲]
(3)変数変換で求める方法
2. データの図式化
(1)パレート図[パレート図とは パレート図の作り方 パレート図についての注意]
(2)ヒストグラム[ヒストグラムの作り方 ヒストグラムの使い方 ヒストグラムの形にほる見分け方 ヒストグラムと規格との比較]
3. 散布図
(1)散布図とは
(2)散布図の作り方
(3)散布図の見方
(4)相関の検定[メジアン法 相関係数とその求め方]
(5)回帰直線
2・3 確率と分布
1. 確率とは
2. 分布の種類
(1)連続分布[正規分布とは 正規分布の確率 正規分布表の使い方]
(2)離散分布[二項分布 ポアソン分布]
演習問題[7問]
3章 管理図
3・1 管理図のあらまし
1. 管理図とは
2. 管理図の種類
(1)使用目的による分け方[解析用管理図 管理用管理図]
(2)品質特性による分け方[計量値の管理図 計数値の管理図]
3・2 管理図の特性
1. x(xバー)-R管理図
2. x(xナミガタ)-R管理図
3. x管理図
(1)合理的な群分けができる場合
(2)合理的な群分けができない場合
4. p管理図(不適合品率の管理図)
5. pn管理図(不適合品数の管理図)
6. c管理図(不適合数の管理図)
7. u管理図(単位当たりの不適合数の管理図)
3・3 管理図の作り方
1. x(xバー)-R管理図
2. x(xナミガタ)-R管理図
3. x管理図
(1)合理的な群分けができる場合
(2)合理的な群分けができない場合
(3)管理限界線の計算[x管理図 Rs管理図]
4. p管理図
5. pn管理図
6. c管理図
7. u管理図
3・4 管理図の扱い方
1. 管理図の見方
(1)管理状態の見方
(2)管理はずれの見方[点が中心線の一方の側に多く出る場合 点が中心線の近くに現れる場合 点が管理限界の近くに現れる場合 点が上昇または下降の傾向を示す場合 点が周期的な動きを示す場合]
2. 異常原因の調べ方
3. 管理図の用い方
演習問題[8問]
4章 統計的検定・推定
4・1 サンプル(試料)の分布特性
1. 母数と統計量
2. 統計量の分布
(1)試料平均x(xバー)の分布
(2)試料分散s2(s2乗)の分布
3. 試料標準偏差sの分布
4. 範囲Rの分布
4・2 検定と推定
1. 検定・推定の目的
2. 検定・推定に必要な条件
3. 検定・推定に用いられる各種の分布
(1)t分布
(2)χ2(カイ2乗)分布
(3)F分布
4. 検定とは
(1)二つの仮説をたてる
(2)危険率αを決める
(3)データから統計量の計算値を求める
(4)計算値の分布表の限界値を比較して判定する
5. 各種検定の計算例
(1)平均値に関する検定[母平均と基準値との差の検定 二つの平均値の差の検定]
(2)母分散に関する検定[未知分散と既知分散との違いの検定 二つの母分散の違いの検定(F検定)]
(3)不適合品率に関する検定[母不適合品率と基準値との差の検定 二つの不適合品率の差の検定]
6. 推定とは
7. 各種推定の手法と計算例
(1)母平均の推定[点推定 区間推定]
(2)二つの平均値の差の推定[標準偏差σが既知の場合 標準偏差σが未知の場合]
(3)分散に関する推定[母分散の推定 母分散比の区間推定]
(4)不適合品率に関する推定[母不適合品率の推定 二つの不適合品率の差の推定]
演習問題[5問]
5章 実験計画法
5・1 実験計画法とは
5・2 実験配置法
1. 一元配置
2. 二元配置
3. 直交配列
5・3 実験解析法
1. 分散分析とは
2. 分散分析の考え方
(1)データの配列表示法
(2)データの構造
(3)変動(ばらつき)の分解
(4)A量効果の検定
3. 一元配置の分散分析
(1)分散分析の手順
(2)各水準の母平均の推定[母平均の点推定 母平均の区間推定]
4. 二元配置の分散分析
(1)繰返しのない場合
(2)繰返しのある場合
(3)交互作用について
(4)直交配列による解析[交互作用がない場合 交互作用がある場合 線点図]
5・4 実験についての注意
演習問題[4問]
6章 検査・抜取検査
6・1 検査とは
6・2 検査の目的
6・3 検査の種頼
1. 全数検査
2. 抜取検査
3. 無試験検査
4. 間接検査
6・4 全数検査と抜取検査の選び方
1. 全数検査のほうがよい場合
2. 抜取検査のほうがよい場合
6・5 抜取検査
1. 工程管理と抜取検査
2. ロットの構成
3. 検査単位
4. 抜取検査の種類
(1)品質の表し方による分類[計数抜取検査 計量抜取検査 計数抜取検査と計量抜取検査の選び方]
(2)抜取検査の型による分類[規準型 選別型 調整型 連続生産型]
5. 抜取検査を適用する場合の条件
6. 計数抜取検査
(1)OC曲線
(2)OC曲線の求め方[実験による方法 数式による方法 図式による方法]
(3)OC曲線の見方
(4)OC曲線の性質[n,cが一定でNが変わるとき N,cが一定でnが変わるとき N,nが一定でcが変わるとき nとcをNに比例させたとき]
(5)抜取形式[一回抜取検査 二回抜取検査 多回抜取検査 逐次抜取検査 抜取形式の決め方]
(6)計数規準型一回抜取検査[検査の手順 抜取検査方式の求め方]
7. 計量抜取検査
(1)ロットの標準偏差σが既知の場合[ロットの平均値を保証する場合 ロットの不適合品率(不良率)を保証する場合 抜取方式の計算例 標準偏差σの指定]
(2)ロットの標準偏差σが未知の場合[上限規格値が与えられている場合 下限規格値が与えられている場合]
(3)OC曲線の描き方[ロットの平均値を保証する場合 ロットの不適合品率を保証する場合]
(4)計量規準型一回抜取検査[ロットの平均値を保証する場合 ロットの不適合品率を保証する場合]
演習問題[5問]
7章 工程の改善と解析
7・1 改善の考え方
7・2 工程能力とは
1. 工程能力図
2. 工程能力指数
7・3 改善方法とその手順
8章 品質マネジメント システム
8・1 マネジメント システムの国際規格
1. ISOとは
2. ISO規格の考え方
3. マネジメント システムに関する共通概念
8・2 品質マネジメントの国際規格
1. ISO 9000とは
2. 品質マネジメントの原則
(1)顧客重視
(2)リーダーシップ
(3)人々の積極的参加
(4)プロセス アプローチ
(5)改善
(6)客観的事実に基づく意思決定
(7)関係性管理
8・3 品質マネジメント システムの基本
1. 基本的な概念
2. 組織の状況
(1)顧客要求事項
(2)利害関係者からの課題
(3)社会・外部環境からの課題[環境マネジメントに関する課題 情報セキュリティマネジメントに関する課題]
3. 品質マネジメント活動
(1)リーダーシップ
(2)計画
(3)支援と運用
(4)パフォーマンス評価
(5)改善
4. 品質マネジメントシステムの成果
演習問題[11問]
付表[乱数表 正規分布表 t分布表 χ2(カイ2乗)分布表 F分布表(1)(2) 符号検定表]
演習問題解答/索引
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