内容紹介
観察力を身につけて、ワンランク上のスケッチを描こう!
自然界に生きる植物や動物のような有機的な立体のかたちを写し取る場合、どこに注目したら迷っている方は多いと思います。絵の上手な人たちは一体どんなところを観察しているのでしょうか。特に生き物を描くときなどは複雑な形態に注意がいきがちですが、まず生き物のもつ規則性や構造を理解すること、骨格・動き・比率・奥行・重心の「形の写し方」の土台を築くことが重要です。本書では実際に描く前にこれらの基本事項を確認しながら観察の目を養うことができます。繰りかえしなぞっていくうちにスケッチのための観察力がきっと身につくはずです。
本書はワンランクアップの描写を目指したいひとにぜひ読んでほしい1冊です。
このような方におすすめ
美術系大学生、専門学校生
関連する仕事に就いていらっしゃる方
イラストや絵を描くのが好きな方
目次
主要目次
Ⅰ.観察力を身につけよう
Ⅱ. 観察力アップで植物と動物を描く
Ⅲ. 植物・動物スケッチの実践練習
詳細目次
はじめに
本書の使い方1 各章の解説
本書の使い方2 第Ⅲ章(実践編)の画材とレッスンの進め方
Ⅰ.観察力を身につけよう
Ⅰ-1「ものの見方で」で絵が変わる
1)絵が上手に描ける人はこんな風にものを見ている
2)形の伝え方
3)輪郭の写し方
column01 面で写しとるデジタルカメラ
練習課題1 輪郭線を見つけよう
Ⅰ-2 大きさをつかむ
1)大きさの測り方
2)大きさを比較する
3)空間の目盛り
Ⅰ-3 プロポーションを測る
1)プロポーションとは
2)比率を見つける
練習課題2 比率で変わる魚の形
Ⅰ-4 奥行きをとらえる
1)奥行きとは
2)奥行きの法則
3)奥行きの描き方
練習課題3 奥行きの法則をマスターしよう
column02 西洋絵画と透視図法
Ⅰ-5 仕組みを理解する
1)ものに隠れた仕組み
2)仕組みを探る
3)形の単純化とつながりの描き方
練習課題4 骨格を意識してなぞってみよう
Ⅰ-6 バランスを見る
1)重心について
2)垂直と傾き
練習課題5 どこかおかしな絵
Ⅰ-7 光を見る
1)光と影の性質
2)光の描き方
3)影の描き方
Ⅱ.観察力アップで植物・動物を描く
Ⅱ-1 植物観察の基本は規則性
1)植物のさまざまな種類
2)シンメトリー
3)フラクタル
練習課題6 シンメトリーとフラクタルツリー
Ⅱ-2 植物の姿と形
1)草花の姿と形
2)樹木の姿と形
3)花の形
4)葉っぱの形と模様
5)樹皮のパターン
練習課題7 色々な角度からサクラソウの花を描く
Ⅱ-3 動物の形の基本
1)植物と動物の違い
2)動くための仕組み
3)骨格の基本
4) 視点の位置・高さ・距離
練習課題8 キリンに肉付けしてみよう
Ⅱ-4 動物の姿形と動き
1)基本的な姿と形
2)動物の動きを描く
3)顔と手足を描く
4)体表を描く
練習課題9 ライオンの顔をなぞって仕上げてみよう
column03 陸から海に戻った動物たち
Ⅲ.植物・動物スケッチの実践練習
Ⅲ-1 植物を描く
1. ユリ
2. ツバキ
3. バラ
4. シクラメン
5. カトレア
6. パンジー
7. チューリップ花束
8. アレカヤシ
9. ポトス
10. アサガオ
11. 草むら
12. ウメ
13. ブナ
14. 落葉樹(低木と高木の組み合わせ)
15. 常緑樹(低木と高木の組み合わせ)
Ⅲ-2 動物を描く
16. イヌ
17. ネコ
18. ホッキョクグマ
19. ジリス
20. シマウマ
21. ニホンジカ
22. チーター
23. ニホンザル
24. イルカ
25. ラッコ
26. ペンギン
27. セキセイインコ
28. カメレオン
29. アマガエル
30. ミツバチ
索引
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