■装置概要
デマンド監視装置MDR-210P/MDT-210は電気料金のうちの基本料金を決めるデマンド値を監視する装置である. デマンド値は30分毎に使用した電力量の平均により決まり, 1か月の内の最大値がその月のデマンド値として採用される. このデマンド値が契約電力量以上となると, 当月からの基本料金に反映される. 本装置は検出器と通報器から構成されており, 検出器は電力会社からのサービスパルスを検出し, デマンド値を監視する. 警報は2段階警報となっており, 注意警報は設定電力の70%~100%から任意に選択ができ, 警戒警報は設定電力の100%で警報を発報し, 接点, LEDで警報を知らせる. 通報器は対地帰路搬送方式により, 検出器と通信を行い遠隔地に警報を知らせることが可能で, 警報時にはブザー, LED で知らせる. また, 予測デマンド値, 経過時間も表示される. 対地帰路搬送方式とは電灯回路の変圧器のB種接地線に重畳用の変成器を設置し信号を乗せることにより, 信号を乗せた電灯回路の2次側のコンセントに通報器を接続するだけで警報器と通信ができる方式である. また, 検出器のUSB ポートを使用しパソコンに接続することにより最大120日分のデータを取得することが可能で, 専用のソフトにより日報, 月報, 年報などの表やグラフで管理することが可能である. サービスパルス検出用のCTや搬送波重畳変成器も分割型なので停電等の必要はなく, 取付が容易である.
■特長
•2段階警報による計画的な管理が可能
•警報器から通報器までは通信線の配線不要
•パソコンにより測定データの管理が可能
•簡単取付
■一般仕様
設定電力…1~999kw
パルス定数…50,000パルス/kwh
CT比…5:5~500:5(1次側5Aステップ)
VT比…6600:110