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その他の電気関係装置
マルチ計測器(株)
(一社)日本電設工業協会奨励賞 本製品は従来の概念を覆す開閉機構を備え、狭く奥まった配線でも電流計測を可能にした画期的な製品である。 データセンタのような電気室に設置されている分電盤は、入出力ケーブルが多く配線されている。 このような設備ではケーブルも太く、その間隔が狭いため1つのケーブルを挟みこむスペースがなくクランプしづらい。それが手前に配線されていれば何とかクランプメータをねじ込んで計測することも可能である。しかしながら、更に奥に配線されたケーブルは手前の配線に邪魔され、クランプメータや手を奥に差しこむことができず電流の計測が非常に困難である。 電流計測は工事対象のケーブルを特定する重要な作業である。このようなケースでは従来、測定対象ケーブルにリングを取り付け、測定可能な位置までリングを移動させて電流を計測していた。この作業には必要以上に時間を要し、非効率であった。人手不足が叫ばれるなか、このような作業の効率化を目的として開発されたのがこのTCM-45Eである。 一般的なクランプメータの開閉 従来のクランプメータの電流検出部はテコの原理を利用し握る力によって横に開閉するが、TCM-45Eは電流検出部に棒を接続し軸を捻る力によって縦方向への開閉を可能にしている。また、表示部と電流検出部の間に約20cmの棒を配置し、さらに電流検出部の厚みをできる限り薄くしている。 縦方向に開いたままアプローチすることで、電流検出部が手前の配線の間をすり抜けることを実現し、奥まったケーブルの電流測定を可能にしたのである。 尚、電流検出部は薄くすればするほど計測精度が悪くなるという特徴があるが、TCM-45Eは薄くしても計測精度±2%を維持している。開閉機構に目が行きがちだが、本製品は電流計測の確かな技術に支えられて開発された逸品である。 TCM-45Eの開閉 ■仕様 項目 仕 様 CT内径 45mm 測定レンジ AC・DC 10A/100A 分解能 10Aレンジ 0.001A 100Aレンジ 0.01A 精度 ±2.0%rdg±5dgt 交流検波方式 実効値検波 最大使用回路電圧 AC・DC 500V以下 使用温湿度 範囲 0~40℃ 80%RH以下 (結露がないこと) 電源 単4アルカリ電池×3 寸法・質量 W82×H473×D46.6mm 約380g 付属品 電池、携帯ケース、取扱説明書
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