1.開発背景
建設業での時間外労働上限規制が開始される2024年に向けて、業務効率化による労働負荷の削減は喫緊かつ最重要の課題であり、そのために業界を挙げてさまざまな取り組みが行われている。
その取り組みの一環として、測定作業や入力作業負荷を大幅に削減し、同時に測定品質を向上することを目的とし、測定器の種類・メーカーを問わず、フレキシブルに対応でき、各種の帳票や図面に、変換や登録作業を伴わずダイレクトに測定値を入力できることをコンセプトとして開発された測定記録支援システムが『BLuE』である。
2.特長
①測定作業が終わると同時に報告書が完成
通信機能を備えた測定器からのデータを、各種アプリケーションへ直接入力可能なこれまでにないソフトウェアである。このソフトウェアにより、ケアレスミスが発生する測定後の転記作業をしなくても報告書が完成する。大幅な労働負荷軽減と測定記録の品質向上、またペーパーレス化を実現する。
②測定器と接続したまま、使用する測定器を切替え可能
複数の測定器と同時に接続し、帳票や図面を開いたまま、使用する測定器のみを切替えることができる。また、測定器との通信を行いつつ、帳票や図面のみを切替ることも容易にできる。
③多種多様な測定器との連携、柔軟なカスタマイズが可能
ベンダーフリーを志向し、メーカーや種別を問わず、多種多様な測定器との連携が可能。また、顧客の独自システムやテキストファイルへの対応、特定の測定器のみを用いた専用アプリケーションの製作、帳票・図面側での機能追加など、様々なニーズに対して柔軟に対応することができる。
3.用途
工事における竣工検査、日々の点検や調査、製造業における品質検査などに適用可能で、対応測定器は2022年6月時点で8機種。2022年度終了時点で約30機種を予定しており、以降、順次ラインナップを拡張する。