■負担を抑えて導入でき, 運用も省力化
デマンドコントロール装置は, とくに高圧の需要家において,遠隔監視・制御によるコスト削減に活用されている.
長期化する新型コロナウイルスの影響により, 移動が制限され業務に支障が出るケースも増えているが, 遠隔で使用電力量の把握や制御を行えるデマンドコントロール装置の導入は, このような状況への対応という面からも効果的と言えるだろう. ただし, 導入する際の初期投資に相応の負担を要求されるため, 比較的小口の需要家においては, その効果は理解されていても導入には慎重とならざるを得ないケースもあった. また導入後も, 効果的な運用のために必要とされる人員の確保が課題となっていた.
「スーパーマックス E1」は, 比較的小規模な高圧需要家をターゲットに, 従来ネックとなっていた機器導入時の初期コスト負担の問題と, 運用管理の省力化に重点をおいた製品である.
取引用計器からのBルート情報の取得や, パルス検出器「OCK-B1」との組み合わせで利用可能となるHD-PLC(高速電力線通信)や920MHz 無線通信の利用などの機能を盛り込み, 低価格化と高機能化を両立している.
■電源配線レスでパルスを取得
また, パルス検出器の設置場所にAC100V 電源の確保が難しい環境において効果を発揮する「電池駆動形パルス検出器」も用意している. 電源配線レスで省施工であるだけでなく, 見通しで約 300m
の無線通信, 最大5段のマルチホップによる通信距離拡大にも対応できる.