内容紹介
高圧自家用需要家の電気技術者は,悪玉“高調波”にどう立ち向かう!?
“高調波”は,“瞬停”,“フリッカ”と並び電力の悪玉である.発電所で生まれた電気は,実にきれいな正弦波そのものであるが,送電線,配電線と,その間の需要家等々を経て,クリーンな電気も汚されて,様々な周波数を含んだ高調波に変身し,需要家にとっては実はやっかいものである.特に,高圧需要家にとっては,それが原因で,障害の発生や電気事故に発展しているケースも少なくない.
本書は,高圧自家用需要家の“高調波”に対する技術対策マニュアルである.まず,高調波による事故,障害の実態を明らかにすると共に,障害の実態をコンデンサ設備を例に,なぜ起こるのかを説明している.そして,その高調波はどのような測定器でどのように測定し,その判断をどうすればよいのかを,具体的に解説している.国の基準「高調波抑制対策ガイドライン」による規制をクリアするための,高圧自家用需要家必須の対策マニュアルである.
このような方におすすめ
自家用施設の電気技術者
電気保安協会の電気保安技術者
電気管理技術者協会の電気管理技術者
電力会社/役所等の電気技術者および関係者
目次
主要目次
第1章 高調波障害の実態は
第2章 高調波を理解するために
第3章 コンデンサ設備等への高調波障害は
第4章 高調波の測定方法は
第5章 「高圧又は特別高圧で受電する需要家の高調波抑制対策ガイドライン」による規制をクリアするには
(付録) 1. 「高圧又は特別高圧で受電する需要家の高調波抑制対策ガイドライン」/2.高調波対策機器・測定器メーカー一覧/関係官庁・団体一覧