内容紹介
電力系統を基礎からくわしく解説!
本書は,電力系統の構成と各要素の平常時・異常時特性,電力系統の平常時の需給,周波数や電圧の制御,事故発生時の保護と安定化対策など,電力系統全体と個別設備との関係を掴むことに配慮して解説しています。また,個々の専門書では省略しがちな基礎理論を,電気回路,力学(水力学,熱力学を含む),制御工学等関連分野をつないで丁寧に解説しています。
電力系統に関わる実務者はもちろんのこと,電力系統に興味がある学生がバランスよく全体像を掴んで本格的に学ぶときの入門書,知っているつもりでいた全体像に疑問が湧いたときのバイブルとして活用していただけるものです。
このような方におすすめ
電力系統に関わる実務者
電力系統に興味がある学生
目次
主要目次
第1章 電力系統と需給
第2章 電力系統の構成要素と特性
第3章 電力系統の異常電圧,誘導と対策
第4章 系統周波数・電圧特性と制御
第5章 電力系統の事故現象と解析
第6章 電力系統の保護
第7章 電力系統の同期安定性と直流連系
第8章 配電系統・設備と運用
第9章 電力品質と電力供給システムの将来
詳細目次
第1章 電力系統と需給
1.1 電力系統の構成と特徴
1.2 各種電源の発電原理と特徴
1.3 電力の需要と供給
第2章 電力系統の構成要素と特性
2.1 発電機の種類・構造と特性
2.2 負荷特性
2.3 流通設備の等価回路
2.4 流通設備の送電特性
2.5 電力系統の単位法表現
第3章 電力系統の異常電圧,誘導と対策
3.1 電力系統の異常電圧と抑制
3.2 誘導障害の防止
第4章 系統周波数・電圧特性と制御
4.1 系統周波数の変動特性と制御
4.2 系統電圧・無効電力の変動特性と制御
第5章 電力系統の事故現象と解析
5.1 系統事故現象の分類と解析手法
5.2 対称座標法の基礎
5.3 対称座標法による実践的解析
5.4 短絡事故現象の定性的傾向
5.5 地絡事故現象の定性的傾向
5.6 中性点接地方式
第6章 電力系統の保護
6.1 保護リレーの役割と基本原理
6.2 送電線の保護と再閉路
6.3 変圧器,母線等の保護
第7章 電力系統の同期安定性と直流連系
7.1 電力系統の同期安定性と解析
7.2 同期安定性対策の考え方と対策方法
7.3 交流系統の直流連系・分割
第8章 配電系統・設備と運用
8.1 配電系統
8.2 配電系統の設備と運用
第9章 電力品質と電力供給システムの将来
9.1 高調波・フリッカの発生と影響,障害防止
9.2 分散型電源の系統連系技術
9.3 スマートグリッド
続きを見る