内容紹介
電気の基礎がわかる2色刷り絵とき入門書
本書は、工高や高専の電気・電子課程で学ぶ「電気基礎」のカリキュラムに沿って、電気の基礎知識を絵とき解説した2色刷りテキストです。電子の振る舞い・電子の流れ・電流と電位差・電気抵抗・電気エネルギー・交流などについて、多くのイラストや図を用いてわかりやすく説明しています。単に読物風の解説に終始するのではなく,電気理論の本質をしっかり理解できるように、必要に応じて数式を示し、学問としての電気工学の基礎を学習できるよう配慮しています。1項目を見聞き2ページで完結させ、その後で練習問題を解き、知識の定着を図るようにしています。
改訂履歴
平成14年8月20日 第1版発行
平成28年2月20日 改訂2版発行
このような方におすすめ
・高専、工高生
・電気の初級技術者
・電気を再学習する方
目次
主要目次
・絵で見る電気の歴史
第1章 電気はどのような性質をもっているか
第2章 電圧、電流、抵抗とオームの法則
第3章 直流回路の計算と電流の働き
第4章 磁気はどのような性質をもっているか
第5章 モータと発電機の原理を調べる
第6章 静電気はどのような性質をもっているか
第7章 交流はどのような性質をもっているか
第8章 交流に対するR、L、Cの働きと三相交流
詳細目次
・絵で見る「電気の歴史」
・資料:おもな量記号、おもな接頭語
第1章 電気はどのような性質をもっているか
1.電気の歴史
2.摩擦電気の起こる理由は
3.電気の実体はどんなものか
4.+(プラス)電気と-(マイナス)電気
5.電子の流れ
6.導体、絶縁体、半導体
7.電子の流れと電流
・章末問題1
・(column)電子とプロトン
第2章 電圧、電流、抵抗とオームの法則
1.初めて発明された電池(ボルタの電池)
2.電気を水にたとえる
3.オームの法則
4.電気抵抗の性質を水流の抵抗にたとえる
5.抵抗を直列に接続する
6.抵抗を並列に接続する
7.電圧降下って何だろう
・章末問題2
・(column)抵抗率と導電率
第3章 直流回路の計算と電流の働き
1.キルヒホッフの第1法則と第2法則
2.キルヒホッフの法則の適用例とホイートストンブリッジ
3.電池の内部抵抗と電池の接続法
4.電気エネルギーを水力にたとえる(電力と電力量)
5.熱電現象にはどのようなものがあるか
6.電気分解について
7.電池の種類と原理
・章末問題3
・(column)ジュールの法則と電気分解に関するファラデーの法則
第4章 磁気はどのような性質をもっているか
1. 磁石の性質を考える
2. 磁力線と磁極の間に働く力(クーロンの法則)
3. 磁力線と磁束
4. 電流が流れると磁界が発生する
5. 磁気回路と電気回路の関係は
6. 磁化曲線とヒステリシス曲線
7. 磁気に関するその他の現象
・章末問題4
・(column)磁気分子説
第5章 モータと発電機の原理を調べる
1. 磁界中で導体に電流を流すと力が働く
2. 電流計,電圧計の原理を調べる
3. 直流電動機の原理を調べる
4. 磁界中で導体に生じる起電力
5. 発電機の原理を調べる
6. コイルのすばらしい働き
7. 変圧器で電圧を変える
・章末問題5
・(column)積層鉄心
第6章 静電気はどのような性質をもっているか
1. 静電誘導と落雷について考える
2. 静電気に力が働く(クーロンの法則)
3. コンデンサには電荷が蓄えられる
4. コンデンサの種類と並列接続
5. コンデンサの直列接続
6. コンデンサの耐電圧,針端放電
7. 圧電現象,誘電加熱現象,放電現象
・章末問題6
・(column)ライデン瓶
第7章 交流はどのような性質をもっているか
1. 交流を水流にたとえる
2. 交流はどのようにつくられるか
3. 交流の表し方(1) 周波数、周期、角周波数
4. 交流の表し方(2) 実効値、平均値、位相
5. 交流の表し方(3) 複素数とベクトル
6. ベクトルの計算とベクトルの回転
7. 交流回路の電圧や電流を表す方法
・章末問題7
・(column)周波数の単位ヘルツ(Hz)
第8章 交流に対するR、L、Cの働きと三相交流
1. 抵抗だけの回路の計算
2. 自己インダクタンスだけの回路の計算
3. 静電容量だけの回路の計算
4. RLC直列回路
5. 交流の電力とは
6. 三相交流はどのようにつくるか
7. 三相交流の電源と負荷のつなぎ方
・章末問題8
・(column)いろいろな発電方式
問題の解答
索引
続きを見る