内容紹介
300枚以上の図表でわかる「空調の自動制御と省エネ」
空調設備の自動制御を行う際に重要な「省エネ」をどう実現するか、本書では、著者が長年蓄積してきた膨大な実績データを詳細に分析し、その具体的な解決手法を提案しています。得られたBEMS(ビル管理コンピュータ)データと解析プログラムからの収録図表は300枚以上にわたり、ムダな運転を廃し、省エネルギー的な空調設備の運転のあり方を詳しく検討しています。
このような方におすすめ
ビル・建物・工場設備・空調関連の設計施工技術者
保守・管理技術者
ビル・建物・工場設備・空調関連企業の教育担当者
その他保守・管理関係の周辺技術者
目次
主要目次
●カラー技術資料
第1章 送水ポンプ制御
第2章 冷凍機の冷却水・冷水温度制御
第3章 冷凍機台数制御
第4章 蓄放熱
第5章 フリークーリング
第6章 空調機の制御
第7章 空調負荷の削減
第8章 自動制御の基礎
第9章 自動制御機器
第10章 資料編
詳細目次
●カラー技術資料
●本書で使うグラフの見方
1.トレンドグラフの主な特徴
2.図とグラフの使い分け
第1章 送水ポンプ制御
1.制御理論
1.1 二次ポンプ制御の基本事項
1.2 ポンプの選定余裕から得られる省エネルギー
1.3 インバータ制御による省エネルギー
1.4 負荷流量と電力消費量
1.5 二次ポンプのバリエーション
2.制御データによる検証
2.1 差圧制御状況(事例1)
2.2 圧力制御と静水頭(事例2)
2.3 複雑なシステムの解析の例(事例3)
2-4 圧力設定が大きすぎる例(事例4)
2-5 適切な送水圧力(事例5)
2-6 設備の規模
2-7 DHC受入のブースターポンプ(事例6)
3.二次ポンプ動力算出シミュレーション
3.1 複合Q-H特性のExcel化
3.2 係数データの説明
3.3 負荷流量に対する動力消費量
3.4 負荷流量データ
3.5 算出結果のファイル作成
3.6 計測による計算式の検証
3.7 動力消費量の集計
4.ユウレイの話
第2章 冷凍機の冷却水・冷水温度制御
1.冷却水と冷水温度条件
2.冷却水温度と冷凍機エネルギー消費量
3.冷却水温度の実際
4.冷却水温度設定時の注意事項
5.冷水送水温度の上限値
6.冷水温度変更事例
6.1 出口温度設定変更試験
6.2 冬季を通じての比較
6.3 吸収冷凍機
7.冷水ポンプの流量調整
第3章 冷凍機台数制御
1.なぜ自動台数制御は嫌われるのか
1.1 冷凍機能力の変動
1.2 設計・施工上の不備1(還水ヘッダー)
1.3 設計・施工上の不備2(送水ヘッダー)
1.4 ハンチング
1.5 自動発停
1.6 無駄な運転を行いやすい時間帯
2.台数制御の問題点解決策
2.1 ヘッダーの問題
2.2 冷水負荷低温返送
2.3 推奨台数制御ロジック
第4章 蓄放熱
1.蓄熱槽運用における問題点
2.蓄熱システムにおける1日の時間の考え方
3.氷蓄熱の瞬時v蓄熱量算出
4.放熱制御
4.1 蓄熱層の熱だけでまかなえる時の放熱制御
4.2 負荷が多い時の放熱運転
4.3 負荷熱量が少ない時の放熱制御
5.熱源台数制御(クローズ系)
6.氷蓄熱における省エネルギー運転
7.水蓄熱の制御
7.1 蓄熱冷凍機入口温度制御
7.2 放熱用熱交換機(HEX)制御
7.3 蓄熱量算出
8.一次エネルギーとCO2排出量
9.熱負荷予測
第5章 フリークーリング
1.フリークーリングの現状
2.問題点の整理と解決策
2.1 システムの条件
2.2 熱源システム起動時のフリークーリング可否判定
2.3 運転中のフリークーリング可否判定
2.4 フリークーリングと冷凍機台数制御
2.5 フリークーリング時の冷水送水温度
3.運転実績
4.外調機からの冷熱源取入れ
第6章 空調機の制御
1.室内温度設定
2.VAVの制御
2.1 VAV制御の基本
2.2 室温と風量
2.3 給気温度とVAV風量
2.4 ロードリセット
2.5 CRT推奨画面
2.6 制御ブロック図
3.外気冷房と外気取入れ制御
3.1 外気冷房に適した外気の条件
3.2 ウォーミングアップ時の外気冷房
3.3 冷暖房時CO2制御
3.4 24時間運転の冬期夜間の外気冷房
3.5 外気冷房の基礎
3.6 VAV方式における最適外気取入れ
3.7 外気冷房制御のブロック図
3.8 冷暖房時のCO2制御の事例
第7章 空調負荷の削減
1.室内温度設定変更と省エネルギー
1.1 事例1(VAV方式)
1.2 事例2(還り温度制御方式)
2.空調機潜熱負荷の削減による省エネルギー
3.VAV方式のビルでの事例
3.1 制御データの分析
3.2 制御状況の推理
3.3 給気温度と室内温度の相関
3.4 中間期の対応
4.給気温度と空調潜熱負荷削減の水平展開
第8章 自動制御の基礎
1.自動制御と計装
1.1 フィードバック制御
1.2 閉ループ制御
1.3 主な計装用語
1.4 目標値による制御方式の分類
1.5 制御エネルギー
2.制御動作の種類
2.1 ON/OFF制御
2.2 P(比例)制御
2.3 PI(比例+積分)制御
2.4 PID(比例+積分+微分)制御
3.最適調整法
4.オートチューニング
5.ファジイ制御
第9章 自動制御機器
1.信号の種類
2.温湿度検出器
2.1 温度検出器
2.2 湿度検出器
2.3 温度検出器や調整器の取付け
3.半導体圧力センサー
4.流量計
4.1 測定誤差
4.2 電磁流量計
4.3 渦流量計
4.4 超音波流量計
5.風速計
5.1 熱線式
5.2 ピラム
5.3 ピトー管
5.4 VAV用
6.制御弁と制御ダンパの操作器
7.自動制御弁
7.1 制御弁の特性
7.2 自動制御弁口径計算
8.自動制御ダンパ
9.インバータ
9.1 インバータの基本原理
9.2 インバータとノイズ
9.3 インバータによる動力の削減
9.4 インバータの寿命
10.UPS
10.1 停電と瞬停
10.2 UPSの構成
第10章 参考資料
1.トレンドグラフ・プログラムの説明
1 トレンドグラフ化までの処理構成
2 データファイルの流れ
3 トレンドグラフ・プログラムの環境設定
4 メニューとグラフ表示
5 グラフメニュー操作
6 グラフの複数枚表示
7 グラフタイトルの移動
8 複数の編集ファイルからのグラフ登録
9 デジタルリンク(DL)の設定
10 データ編集ファイル作成プログラム
11 データ編集プログラムの内容
12 BEMSからのデータ出力方法
13 オリジナルデータファイルの制約
2. 冷凍機の原理
1 圧縮式冷凍機の冷凍サイクル
2 ヒートポンプ
3 吸収冷凍機
4 冷凍機出口温度の制御
3. 空気線図の見方
4. 積算値
1 積算値の特徴
2 パルスレート
3 信号変換器
4 グラフ化した時の違い
5 出力タイミング
5.機器信号とカラーコード
1 機器記号
2 線の表示色変更
6.DDC名称の由来
1 空調制御へのコンピュータの利用(1970年頃)
2 所期のDDC
3 分散化DDCの登場(1982年以降)
4 主なネットワーク用語
7..Excelのウラ技
1 デジタルリンクによるマクロの処理
2 セルに空間を作る
3 自分でマクロを作る
4 シートの切替え
5 自作マクロの実行
6 プログラムのアップデート
7 マクロの応用
8 列の数字表示
あとがき
さくいん
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