内容紹介
ナノテクノロジーが医療技術を変える!
ナノテクノロジーは,物質科学と生命科学の境界を消失させ,医学でさえも物質科学の一部として考えることを可能としつつある。ナノテクノロジーを駆使して,病気の治療・診断・予防に役立てる「ナノメディシン」の先端領域を紹介する。
このような方におすすめ
読者対象 物質科学分野の研究者,技術開発者,院生,学生を中心に,これからナノメデシン分野での研究開発を志す医学、薬学、生物学系のひとたち
目次
主要目次
第1章 イメージング・計測
第2章 ドラッグデリバリー・ナノ材料
第3章 生体分子情報・ナノバイオロジー
第4章 セルバイオロジー・再生医療
詳細目次
刊行にあたって
はじめに
【第1章】
イメージング・計測
1-1 序論:ナノバイオイメージング・計測による予防医療
1-2 生理機能を可視化する新たな分子プローブ
1-3 2光子顕微鏡を用いた生体組織細胞機能の非侵襲的な可視化解析法
1-4 生体の無染色イメージング
1-5 単一量子ドットのバイオ・医療ナノイメージング
1-6 機能性ナノ粒子による生体イメージング
1-7 小動物を用いた光イメージング研究の現状
【第2章】
ドラッグデリバリー・ナノ材料
2-1 序論:ナノテクノロジーとドラッグデリバリーシステム
2-2 高分子ミセルを用いたナノメディシン
2-3 ハイブリッドリポソーム
2-4 ナノ粒子と鼻・腸粘膜吸収
2-5 フラーレン概論
2-6 フラーレンの整形外科領域への応用
2-7 抗がん剤のリポソーム製剤
2-8 遺伝子治療とDDS
2-9 ナノメディシンとしてのsiRNA
【第3章】
生体分子情報・ナノバイオロジー
3-1 序論
3-2 情報素子としてのシナプス
3-3 神経変性疾患研究の最近の動向
3-4 神経変性疾患とナノメディシン
3-5 分子動力学シミュレーションによる生体情報系疾患機構解明
3-6 分子通信の概要と医療応用
3-7 新規がん抑制遺伝子REIC /Dkk-3によるナノバイオ標的医療
【第4章】
セルバイオロジー・再生医療
4-1 序論1:表面ナノ加工の治療への展開
4-2 序論2:細胞機能の模倣とモデルシステムの構築
4-3 1分子生物学へ向けた細胞操作
4-4 細胞バイオメカニクスの現状と医療応用
4-5 単一GUV 法を用いた生体膜の構造・機能・ダイナミクスの解析
4-6 循環器領域におけるナノメディシンの役割
4-7 ナノバイオインタフェースを活用する再生医療本格化のための細胞シート工学
索引
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