内容紹介
脳と人工機器をつなぐ最新技術の解説書
「脳と機械をつなぐ」研究は,身体障害者を助ける福祉工学や未来のコミュニケーション技術に大きな変革をもたらすと期待されている。また,脳とコンピュータ,インターネットをつなぐことで,一般人のゲーム用入力装置,ヒトの意志で直接働くロボットの開発でも注目されている。本書では,これらブレイン・マシン・インターフェイス技術の最新状況を紹介する。
このような方におすすめ
医工連携にかかわる技術者,研究者。脳科学に感心をもつ学生,研究者,技術者,一般読者
目次
主要目次
第1章 脳内プロセス
1.1 一次運動野の神経活動から腕の筋肉の活動と運動の推定
1.2 運動計画と運動指令の疎表現
1.3 サル上丘ニューロンの活動に基づく意思決定過程の予測
1.4 多次元生体情報記録による社会的文脈依存性神経活動の解明
第2章 神経インタフェースとロボットハンド
2.1 神経インタフェースデバイスの現状
2.2 個性適応型情報処理を用いたロボットハンドの制御
第3章 神経損傷と機能回復
3.1 脳・脊髄損傷後の機能回復に関する研究の動向
3.2 脳の損傷・病態モデルによる研究:パーキンソン病を中心に
3.3 神経リハビリテーションと損傷脳の機能的再構成
3.4 脳損傷からの機能再建:皮質再組織化への外科的介入
第4章 人工感覚
4.1 人工内耳と聴覚脳幹インプラント
4.2 網膜電気刺激による視覚回復