内容紹介
人工知能と哲学、「人」に迫る二つの学問が影響し合うその先を問い、考える
本書は、人工知能学会誌『人工知能』の連載記事:レクチャーシリーズ「AI哲学マップ」および関連記事を再編集し、書籍化するものです。
レクチャーシリーズ「AI哲学マップ」は、人文系(主に哲学)の研究者と人工知能分野の研究者の対談から、相互の知見を共有し集積した先に、「人工知能のフロンティアを描き出す」ことを目的として企画されました。本書では、記事・対談の内容から浮かび上がった下記四つの問いを提示し、これらを軸に対談内容を理解することで、人工知能研究の「現在地」と「方向性」を明らかにし、学問としての発展に示唆を与えます。
問い1 人工知能にとってコミュニケーションとは何か
問い2 人工知能にとって意識とは何か
問い3 人工知能にとって社会とは何か
問い4 人工知能にとって実世界とは何か
記事再編にあたり、人工知能を専門としない多くの方々にもわかりやすく読めるよう、技術解説の補足や挿絵の追加など、内容理解の助けとなる工夫を凝らしました。
このような方におすすめ
○人工知能分野の研究者・エンジニア,人工知能を活用するクリエイターや学生
○人工知能と哲学の関わりに興味関心をもつ方々
目次
主要目次
はじめに
問い1 人工知能にとってコミュニケーションとは何か
問い2 人工知能にとって意識とは何か
問い3 人工知能にとって社会とは何か
問い4 人工知能にとって実世界とは何か
おわりに
注釈語索引
対談参加者プロフィール一覧
詳細目次
はじめに
問い1 人工知能にとってコミュニケーションとは何か
・人とAIのコミュニケーション ― 伊藤亜紗×西田豊明
・共存在としての人工知能 ― 石田英敬×坂本真樹
問い2 人工知能にとって意識とは何か
・世界と知能と身体 ― 田口茂× 谷淳
・ベルクソン的「時間スケール」と意識 ― 平井靖史×谷口忠大
・SFから読み解く人工知能の可能性と課題 ― 鈴木貴之×大澤博隆
問い3 人工知能にとって社会とは何か
・人工知能と哲学の〝これまで〞と〝これから〞 ― 中島秀之×堤富士雄
・コンピューティング史の流れに見る「人工知能」 ― 杉本舞×松原仁
・変容する社会と科学、そしてAI技術 ― 村上陽一郎× 辻井潤一×金田伊代
問い4 人工知能にとって実世界とは何か
・「実社会の中のAI」という視点 ― 日比野愛子×江間有沙
・人工知能と実社会を結ぶインタラクション ― 奥出直人×清田陽司
おわりに
注釈語索引
対談参加者プロフィール一覧
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