内容紹介
看護系等の学生が抑えておくべき物理を理解できる
看護や臨床検査の現場に携わる学生がぜひとも心得ておかねばならない物理をやさしく,楽しく基礎的なところから教えることをめざしたテキスト.例題は医療関連から導入.
※本書籍は、日本理工出版会から発行されていた『看護・医療技術者のための たのしい物理』(1990年4月)をオーム社から発行するものです。
目次
主要目次
第1章 力学の世界
(位置・速度・加速度)
1・1 各時刻での位置から運動がわかる
1・2 速度は位置の変化の割合
1・3 加速度は速度の変化の割合
1・4 等加速度運動をする物体の位置の求め方
1・5 投げ上げられたボールは等加速度運動をする(ベクトルと物理量)
1・6 ベクトルは大きさと方向を持った量
1・7 ベクトルを用いた速度・加速度の表し方
1・8 ベクトルは成分に分けられる
1・9 微分・積分を用いた速度,加速度,位置の求め方(力と運動)
1・10 物体に力が働くと加速度運動をする
1・11 運動の3法則をよく理解しよう
1・12 数値には必ず単位をつけよう
1・13 地球の万有引力が重力加速度g を生む
1・14 力にはいろいろなものがある
1・15 外力の和が加速度を生む
1・16 運動の問題の解き方
1・17 運動の方程式の用い方
1・18 2次元の運動は成分に分けて解く
(円運動と単振動)
1・19 角速度の大きさは円運動の速さを示す
1・20 円運動の加速度と遠心力
1・21 円運動とは2つの単振動の合成されたもの(運動量と衝突)
1・22 運動量は運動のいきおい
1・23 運動量保存則を導く
1・24 はねかえり係数は衝突前後の相対速度の比(仕事量とエネルギー)
1・25 仕事量はエネルギーを決める出発点
1・26 仕事量の積分を用いた書き方
1・27 エネルギーは蓄えられている仕事量
1・28 いろいろなエネルギーとエネルギー保存則
1・29 運動エネルギーを仕事量より導く
1・30 熱エネルギーとカロリー
1・31 食物エネルギーと人間の活動(つり合いと変形)
1・32 てことボディーメカニクス
1・33 ヤング率と骨
第2章 熱の世界
2・1 温度と温度計
2・2 熱量とは熱エネルギーの総量
2・3 物質の三態を微視的に見る
2・4 熱と温度を微視的に見る
2・5 熱は温度の高い方から低い方へ流れる
第3章 流体の世界
3・1 流体と浮力
3・2 流体もいろいろな性質を持っている
3・3 連続の式で注射をしよう
3・4 ベルヌーイの定理をエネルギー保存則より導く
3・5 血圧と点滴
3・6 ハーゲン・ポアズイユの法則と血流量
第4章 波と光と音の世界
4・1 波の表し方
4・2 波の進行の速さ
4・3 光と色
4・4 光のいろいろ
4・5 レンズと光の屈折
4・6 目の幾何光学
4・7 音の3要素
4・8 耳はどんな音を聴けるのか
第5章 電気と磁気の世界
(電荷・電場・電流)
5・1 電気とは何か
5・2 電荷の間にはクーロンの法則による力が働く
5・3 電荷のまわりには電場ができる
5・4 電圧は電気的力による位置エネルギーを表している
5・5 電圧をかけると電流が流れる〔オームの法則〕
5・6 オームの法則は電子の運動方程式より出てくる
5・7 コンデンサーは電荷をためる容器
5・8 電気の使用量は電力でわかる
5・9 電気ショックはアースによって避けられる
(磁荷と磁場)
5・10 磁荷のまわりには磁場ができる
5・11 コイルは磁石と同じ磁場を作れる
5・12 磁場は電子の運動を曲げる
(交流)
5・13 電流には直流と交流とがある
5・14 交流は直流とは性質が違う
第6章 放射線と微視の世界
6・1 物質の微視的階層と4つの力
6・2 放射線はどこから出てくるのか
6・3 放射線の半減期・線源強度・線量当量
6・4 放射線はどのようにして医療で利用されているか
6・5 放射線からどうして身を守るか
問題のヒントと解答
付録
索引