内容紹介
人工知能に向けて、人間知能のメカニズム解明
【大川出版賞受賞図書(第29回 2020年度)】
現在は、人工知能ブームであり、機械学習・進化学習が花盛りです。本書は、生物は進化のなかでどのように知能を発展させてきたか、そして人工知能はどういうものであるかについて、著者の長年の研究にもとづいた最新の成果をまとめたものです。
コンピュータですぐに実践できるといった派手さのない書籍ですが、人工知能と言われるものが増えていくと考えられる現在、自分たち人間の知能がいったいなんであるかを認識しておくことは大切なことです。
このような方におすすめ
知能の研究者
知能に興味を持っている方
目次
主要目次
まえがき
第1章 知能とは何か
1.1 知能の構造
1.2 知能構造の進化
1.3 知能への期待
1.4 外界との関わり
1.5 知能化メカニズムの諸様相
1.6 知能をつくる細胞組織
第2章 生命の時代[知能化メカニズムの基盤=生命構造]
2.1 生命構造の各部機能
2.2 教師あり学習─制御学習
第3章 記号化の時代[知能化メカニズムの基盤=原生言語]
3.1 記号化の始まり
3.2 形態素表現への進化
3.3 生命構造の機能拡大─複文の生成
3.4 文化継承としての知能深化
第4章 論理の時代[知能化メカニズムの基盤=意味言語]
4.1 意味言語への進化
4.2 意味言語の基本形式
4.3 ニューラルネットワークによる遷移知および推論の実現
4.4 遷移知の源
4.5 知能活動の原型─規格型の問題解決
4.6 物語生成と表現能力
4.7 意味言語ベースの知能化メカニズム
第5章 知能進化の新たな段階[問題の多様な現れ方]
5.1 知能活動の高度化の例
5.2 高度化問題へのアプローチ
5.3 統合知能論
むすび
参考文献
索 引
詳細目次
まえがき
第1章 知能とは何か
1.1 知能の構造
1.2 知能構造の進化
1.3 知能への期待
1.4 外界との関わり
1.5 知能化メカニズムの諸様相
1.6 知能をつくる細胞組織
第2章 生命の時代[知能化メカニズムの基盤=生命構造]
2.1 生命構造の各部機能
2.1.1 検知・認識機能
2.1.2 行動機能
2.1.3 制御機能
2.2 教師あり学習─制御学習
第3章 記号化の時代[知能化メカニズムの基盤=原生言語]
3.1 記号化の始まり
3.2 形態素表現への進化
3.3 生命構造の機能拡大─複文の生成
3.4 文化継承としての知能深化
第4章 論理の時代[知能化メカニズムの基盤=意味言語]
4.1 意味言語への進化
4.1.1 意味言語への進化とその動機
4.1.2 意味言語─変化する世界の記述
4.1.3 意味言語への展開の担い手
4.1.4 意味言語ベースの知能化メカニズムの特徴
4.2 意味言語の基本形式
4.2.1 意味言語の構文─変化する状態の表し方
4.2.2 集合と言語
4.2.3 述語論理
4.2.4 メタ記述
4.3 ニューラルネットワークによる遷移知および推論の実現
4.4 遷移知の源
4.4.1 事例からの遷移知の形成
4.4.2 知識としての遷移知
4.4.3 遷移知の取込みと記憶
4.5 知能活動の原型─規格型の問題解決
4.5.1 2段階の問題解決
4.5.2 問題表現とその多様化
4.5.3 規格型問題解決の解
4.5.4 問題解決の手順
4.5.5 規格型問題解決の形式化
4.5.6 遷移知の一般形式
4.5.7 概念構造の形成
4.5.8 エキスパートシステム
4.6 物語生成と表現能力
4.6.1 意味言語の記述力
4.6.2 遷移知の多様な外化
4.6.3 連鎖が解である問題─物語生成
4.6.4 プロットの生成
4.7 意味言語ベースの知能化メカニズム
第5章 知能進化の新たな段階[問題の多様な現れ方]
5.1 知能活動の高度化の例
5.1.1 隠れた対象の問題
5.1.2 見えない対象の問題─認識問題
5.1.3 複数解問題─思考の原型
5.1.4 大規模問題
5.2 高度化問題へのアプローチ
5.2.1 隠れた対象問題へのアプローチ
5.2.2 見えない対象問題へのアプローチ
[1]仮説検証法
[2]データからの知識発見
[3]ディープラーニング
5.2.3 思考法─発想の転換
5.2.4 大規模問題解決へのアプローチ
5.3 統合知能論
むすび[これまでのまとめと今後の展望]
Ⅰ 本書の概要
Ⅱ 人間知能と人工知能
Ⅲ 何が進化したか
参考文献
索 引
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