内容紹介
いま流行のハイレゾオーディオの技術を徹底解説!
本書は、高ビットレート/高サンプリング周波数に対応したポータブルプレイヤーが登場したり、一般的な配信サイトでも高品質なハイレゾ音源が配信されるなど、近年需要が高まってきているハイレゾ(高分解能、Hi Resolution)オーディオについて、ハードウェア・ソフトウェア技術方式の解説、技術開発の動向、今後の技術展望などをコンパクトに解説したものです。
*ハイレゾ:CD(16bit/44.1kHz)以上の情報量をもつ音源データ。単にハイレゾ音源といったときはディジタルデータのことが多いですが、Blu-ray DiscやDVDを用いることもあります。
【著者について】
安田 彰
法政大学理工学部電気電子工学科教授
1988年 法政大学工学研究科電気工学専攻修了
1988年 株式会社東芝総合研究所電子機器研究所
1998年 株式会社東芝東芝研究開発センター
2000年 日本バー・ブラウン株式会社開発本部デジタルオーディオデザイングループ
2001年 日本テキサス・インスツルメンツ株式会社ミックスドシグナル開発部/ロジック横浜事業部デジタルオーディオ&イメージング製品部デザイングループ
2001年 法政大学工学部電気電子工学科助教授
2006年 株式会社トライジェンスセミコンダクター取締役
2007年 法政大学工学部電気電子工学科教授
現在に至る。
電気学会電子回路専門委員会委員,電子情報通信学会 集積回路研究専門委員会 アナログRF研究会委員
主な著書
和保孝夫・安田彰:『ΔΣ型アナログ/デジタル変換器入門』,丸善(2007)
岡村 喜博
SONIC ONE代表
1988年 筑波大学第三学群基礎工学類 卒業
1988年 立石電機株式会社(現オムロン株式会社)東京通信研究所にてFAネットワーク機器の研究開発
1995年 株式会社インタウェア,MPEG2圧縮・伸張LSIを開発
1998年 日本バー・ブラウン株式会社,USBオーディオデバイスのUSBコントローラコアを開発
2010年 独立後,SONIC ONE 代表としてLSI設計等のハードウェア開発やソフトウェア開発,コンサルティング業務を展開
現在に至る。
このような方におすすめ
AV機器関連メーカ・オーディオソフトメーカの技術者や商品企画・マーケティング担当者
目次
主要目次
1章 ハイレゾオーディオとは
2章 ディジタル信号処理の基礎
3章 高精度(24bit)D/A変換器と周辺回路
4章 オーディオフォーマット
5章 ディジタルインターフェースとアプリケーション
6章 ネットワークによるオーディオ再生
7章 今後の展開
詳細目次
1章 ハイレゾオーディオとは
1.1 ディジタルオーディオ
1.2 ハイレゾオーディオの定義
1.3 ハイレゾ音源
1.4 CDとの違い
1.5 24/32bit音源
1.6 高サンプリング周波数(88.2/96/176.4/192kHz)
1.7 ハイレゾオーディオ機器
1.8 PCオーディオ
1.9 ネットワークオーディオ
1.10 ディジタルスピーカ
1.11 業界動向
参考文献
2章 ディジタル信号処理の基礎
2.1 オーディオ機器における信号の種類
2.2 アナログ信号をディジタル信号に変換する
2.3 サンプリング定理
2.4 量子化
2.5 量子化雑音
2.6 フーリエ変換
2.7 z変換
2.8 ディジタルフィルタ
2.9 アナログ-ディジタル変換
2.10 ディジタル-アナログ変換
参考文献
3章 高精度(24-bit)D/A変換器と周辺回路
3.1 高精度D/A変換技術
3.2 物理系からのノイズ
3.3 マルチビットD/A変換器
3.4 オーバーサンプリング
3.5 ディジタルフィルタ
3.6 ΔΣ変調器
3.7 1ビットΔΣ変調器
3.8 マルチビットΔΣ変調器
3.9 ノイズシェーピングダイナミックエレメントマッチング法
3.10 ハイレゾ対応D/A変換器
3.11 DSD対応D/A変換器
3.12 ジッタの影響
3.13 ディジタルインターフェース
参考文献
4章 オーディオフォーマット
4.1 音声ファイルフォーマット
4.2 コンテナ
4.3 コーデック (CODEC)
4.4 非圧縮・可逆圧縮・不可逆圧縮
4.5 メタデータ
4.6 ディジタル著作権管理(DRM)
参考文献
5章 ディジタルインターフェースとアプリケーション
5.1 S/PDIF
5.2 USBインターフェース
5.3 Windowsのオーディオアーキテクチャ
5.4 OS XとiOSのオーディオアーキテクチャ
参考文献
6章 ネットワークによるオーディオ再生
6.1 ネットワークオーディオの概要
6.2 ネットワークの基礎
6.3 メディアサーバ(NAS)
6.4 ストリーミング配信
6.5 ネットワークオーディオ再生システム
7章 今後の展開
7.1 高音質なマルチチャンネル音響システム
7.2 ワイヤレスオーディオシステム
7.3 フルディジタルスピーカ
参考文献
索引
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