内容紹介
環境汚染現場を修復する新しい考え方とは何か!
不法投棄物は環境汚染や周辺住民への健康被害の恐れから適正に処理する必要があります。日本では「産廃特措法」に基づいて修復が進められていますが、現在の修復では、修復対策工事後のモニタリングのみで、修復完了時まで客観性のある評価をすることはなく曖昧な形で終わらせていることが多くあります。
そこで本書では、環境汚染現場の修復の新しいアプローチとして、フォローアップ(修復終了の前に修復目標に達しているかを、評価及び検証するプロセス)の考え方やその方法をまとめています。本書は、様々な環境汚染現場の修復に取り組む行政担当者、技術者等に環境汚染現場修復の新しい手引きとなることを目的としています。
このような方におすすめ
○都道府県・市町村・廃棄物関係組合の環境保全担当者
○環境関連コンサルタント,ゼネコン・プラントメーカー技術者
○環境関係の研究者・学生など
目次
主要目次
第I編 協働型リスクコミュニケーションとVF-UPの提案
1章 現状の修復対策事業の課題と解決の方向
2章 修復対策事業への新しいアプローチ
3章 新しいリスクコミュニケーション
第Ⅱ編 三重県環境修復技術システム検討ワーキング結果を踏まえて
1章 事案の概要
2章 不法投棄地およびその周辺の汚染状況
3章 地盤構造と地下水
4章 環境修復の基本方針
5章 遮水壁の効果について
6章 新たな環境修復のアプローチ