内容紹介
PCに囲まれたわれわれのセキュリティについて、これから根幹となる技術をまとめた成書
近年の情報通信基盤の複雑化から、PCなどの情報機器のエミッションによる情報漏えいや高電力電磁環境における電子機器の障害などがかなり問題になってきています。このため、国際的な規格標準化の動きもあります。
本書では、電磁環境下における情報漏えい・障害などの実態およびその測定、これに対する実際的な対策を解説する実務書としてまとめました。
このような方におすすめ
情報通信機器関連の開発者,機器のユーザである技術者・研究者
目次
主要目次
第1章 総論
第2章 漏洩電磁波脅威
第3章 侵入電磁波脅威
第4章 対策技術
第5章 EMC測定一般
第6章 電磁波・情報セキュリティに関する規格化動向
付録A 情報セキュリティ -個人認証技術-
付録B 光学・音響的な情報漏洩脅威
詳細目次
第1章 総論
第2章 漏洩電磁波脅威
2.1 情報機器の放射エミッション受信による情報漏洩例
2.1.1 モニタ表示画像の情報漏洩
2.1.2 プリンタ印字の情報漏洩
2.1.3 キーボードタッピングキーの情報漏洩
2.2 エミッションによる情報再現のメカニズムとその脅威の想定概念
2.3 放射エミッションによる情報漏洩脅威の程度の試算
2.4その他の脅威(電磁波によるサイドチャネル攻撃)
第3章 侵入電磁波脅威
3.1 HPEM環境による電子機器の障害例
3.2 電磁妨害による電子機器の誤動作発生メカニズムとその脅威の想定
3.3 意図的電磁妨害脅威の試算
3.3.1 放射高電力電磁パルス
3.3.2市販機器利用
3.3.3 HPEM環境
3.4 その他の脅威(軍事面から見た電磁環境の脅威)
3.4.1 軍事的電磁ノイズの特性
3.4.2 電磁ノイズの影響と防護
3.4.3 軍事的脅威の現状と今後の動向
第4章 対策技術
4.1 漏洩電磁波対策概念
4.2 機器に対する漏洩電磁波対策
4.2.1 ハードウェア対策例
4.2.2 ソフトウェア対策例
4.3侵入電磁波対策概念
4.4 機器に対する侵入電磁波対策
4.4.1 ケーブルでの対策
4.4.2 筺体での対策
4.4.3 回路での対策
4.4.4 ノイズ対策部品による対策
4.5 建屋に対する対策
4.5.1 企画
4.5.2 基本計画
4.5.3 基本設計
4.5.4 実施設計
4.5.5 施工
4.5.6 性能評価
4.5.7 保守
第5章 EMC測定一般
5.1 妨害波のスペクトラム分布による分類
5.2 放射エミッションの測定
5.3放射エミッション(電界強度)測定とアンテナ係数
5.4広帯域アンテナによる電界強度測定
5.5 サイト減衰量(SITE ATTENUATION)
5.6放射エミッション測定における注意
5.7磁界強度測定の問題点
5.8伝導妨害波の測定法
5.9 イミュニティ試験
第6章 電磁波・情報セキュリティに関する規格化動向
6.1 INTERNATIONAL ELECTROTECHNICAL COMMISSION (IEC)
6.1.1 HEMP関連規格
6.1.2 HPEM関連規格
6.2 INTERNATIONAL TELECOMMUNICATION UNION (ITU)
6.2.1 HEMPに対する要求(ITU-T勧告K.78)
6.2.2 HPEMとIEMIに対する要求(ITU-T勧告K.81)
6.2.3 EMSECに対する要求(ITU-T勧告K.84)
6.3 その他の国際標準化組織の動向
6.4 防衛省規格
6.4.1 TEMPEST(EMSEC)に関連したNDS規格
6.4.2 HEMPに関連したNDS規格
付録A 情報セキュリティ -個人認証技術-
A.1 個人認証の必要性
A.2 個人認証の手順
A.3 ユーザ認証手段と安全性比較
A.4 バイオメトリック認証システムの安全性
付録B 光学・音響的な情報漏洩脅威
B.1光学的な情報漏洩
B.2音響的な情報漏洩
関連規格目録
用語集
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