内容紹介
生活を支える素材、プラスチックの分析・解析の手法を網羅!
プラスチックは、私達の身の回りのさまざまなところで使われ、人々の生活を豊かにしています。これはプラスチックがあらゆる分野の技術を支える素材として、また、先端的な高性能・高機能の物質として多元的な要求を満たしているからであり、これからもプラスチックはますます重要な材料になるでしょう。
これまで高分子分析に関する成書は数多く出版されていますが、基礎材料としてのプラスチックの分析に関して体系的に記述された書籍は少ないです。そこで、本書ではポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどに代表されるプラスチック全般の分析・解析についてまとめました。
このような方におすすめ
○企業の技術者・研究者
○高専・大学でプラスチック及びプラスチックの分析・解析を学ぶ学生
等
目次
主要目次
1章 概論
2章 分析法の分類と分析の進め方
3章 分析法各論 測定原理と得られる情報
4章 プラスチック分析の実際
5章 表面・界面,局所分析の実際
詳細目次
1章 概論
2章 分析法の分類と分析の進め方
2-1 前処理
2-2 定性分析と定量分析
2-3 一次構造解析
2-4 熱分析
2-5 高次構造解析
2-6 表面・界面
2-7 局所分析
3章 分析法各論 測定原理と得られる情報
3-1 赤外分光法(IR)
3-2 ラマン分光法
3-3 溶液NMR(核磁気共鳴法)
3-4 固体NMR(核磁気共鳴法)
3-5 ガスクロマトグラフィー(GC)
3-6 質量分析
3-7 熱分解ガスクロマトグラフィー
3-8 高速液体クロマトグラフィー
3-9 サイズ排除クロマトグラフィー
3-10 昇温溶離分別
3-11 超臨界クロマトグラフィー
3-12 イオンクロマトグラフィー
3-13 X線回折
3-14 蛍光X線,高周波プラズマ発光
3-15 高周波プラズマ質量分析,原子吸光
3-16 走査型電子顕微鏡
3-17 透過型電子顕微鏡
3-18 SEM-EDX(エネルギー分散型X線分光法)
3-19 X線光電子分光法
3-20 飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)
3-21 走査プローブ顕微鏡
4章 プラスチック分析の実際
4-1 総合的な分析
4-1-1 プラスチックの識別
4-1-2 ポリマーの構造と物性に関する比較分析
4-1-3 ブリード,べたつきの分析
4-1-4 劣化の解析
4-2 プラスチック中の添加剤分析
4-21 酸化防止剤,耐候剤,可塑剤
4-22 無機物の分析(安定剤,難燃剤)
4-23 カーボンブラック,フィラー
5章 表面・界面,局所分析の実際
5-1 ゲルおよび異物分析
5-2 表面荒れ,クラック
5-3 白化
5-4 着色
5-5 ポリマーブラシ
5-6 異種高分子界面
5-7 高分子界面の凝集構造
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