内容紹介
免震構造について、部材の基礎知識から設計・施工の実務知識までをまとめた。
既刊書『免震構造入門』(1995年)、『免震積層ゴム入門』(1997年)の発刊から十数年が経過し、この間に免震を取り巻く環境は大きく変化した。
環境・エネルギー配慮、安全確保、健康志向といった側面に対する社会的関心が高まっている今日では、免震構造にかかわる各種の技術資料類を正しく読み解き、設計だけでなく施工・維持管理までのプロセスで的確に活かしてゆけるだけの幅広い知識が必須となっている。
本書は、免震構造について、実務入門者にも十分に理解できるように、部材の基礎知識から免震構造の設計、免震層の施工・維持管理に関する実践的知識までを系統的に、かつ、平易に解説している。免震構造の専門家を目指す方のための必携書である。
このような方におすすめ
・建築構造設計の実務者
・免震部材の設計・開発等に関わる実務者
・免震建築の施工・維持管理に関わる実務者
目次
主要目次
1章 免震構造の概要
2章 アイソレータ
3章 ダンパー
4章 免震構造の設計
5章 免震層の施工と維持管理
6章 免震建物での地震観測記録
付録
詳細目次
1章 免震構造の概要
1.1 免震構造の基本原理
1.2 免震構造の特徴
1.3 免震部材の概要
1.4 免震構造の開発経緯とその現状
1.5 免震構造を理解するための基礎的振動理論
2章 アイソレータ
2.1 アイソレータの要求性能
2.2 アイソレータの種類・分類
2.3 理論と設計
2.4 アイソレータの復元力モデル
2.5 使用材料の配合と性質
2.6 積層ゴムの特性
2.7 すべり支承の特性
2.8 転がり支承
2.9 耐久性
2.10 風に対する特性
3章 ダンパー
3.1 ダンパーの概要と特徴
3.2 履歴系ダンパー
3.3 流体系ダンパー
3.4 粘弾性ダンパー
3.5 ダンパーの耐火性
3.6 ダンパーの耐久性
3.7 ダンパーの風に対する特性
4章 免震構造の設計
4.1 免震建物の計画
4.2 免震層の設計
4.3 設計例
5章 免震層の施工と維持管理
5.1 施工概要
5.2 免震建物の施工計画
5.3 免震部材の製作管理
5.4 免震部材の施工管理
5.5 免震層の施工
5.6 免震建物の維持管理計画
5.7 性能保証
6章 免震建物での地震観測記録
6.1 免震建物での地震観測の概要
6.2 福岡県西方沖地震での記録
6.3 地震観測結果のまとめ
付 録
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