内容紹介
国家試験の出題基準に沿った書目・内容構成で、看護学の新しい展開へ
本書は、基礎看護学の中でも、とくに看護技術について、わかりやすくまとめている。
本シリーズの特色としては、看護学カリキュラムにおける「専門基礎科目」と「専門科目」とを融合した体系的な解説に配慮している。また、内容構成上は、看護師・保健師国家試験の出題基準に準拠し、基本構成が明確になるように、各章の冒頭に「この章を学ぶ意義」を明示した。さらに「演習問題」や「コラム」をふんだんに取り入れ、章末には「理解度チェック」を盛り込むなど、各種の工夫を凝らして、読みやすく、理解しやすい構成とした。
このような方におすすめ
看護系の大学生、短期大学生、専門学校生
看護師・保健師国家試験等の受験者
看護師をはじめとする現場の医療従事者、ほか
目次
主要目次
第1章 看護対象に対する理解と情報の伝達
第2章 安全で安心の看護
第3章 感染が起こるしくみ
第4章 安全を守るための看護技術
第5章 休息・睡眠の援助技術
第6章 食事の援助技術
第7章 排泄の援助技術
第8章 身体の清潔保持の援助技術
第9章 活動・運動の援助技術
第10章 診察・検査時の援助技術
第11章 治療・処置時の援助技術
第12章 薬剤の種類と薬理作用
第13章 薬剤の反応性と与薬法
第14章 生命の危機に対する看護技術
詳細目次
1章 看護対象に対する理解と情報の伝達
1.1 人間関係の成立,発展のための技術
1 コミュニケーション技術
2 カウンセリング技術
1.2 人間の成長を促すための技術
1 教育
2 相談・指導
1.3 観察技術
1 身体面のアセスメント
2 精神面のアセスメント
1.4 情報の伝達
1 看護記録の目的・意義
2 記録の種類
3 記録・報告の条件
4 情報開示
5 診療情報のIT(Information Technology)化
2章 安全で安心の看護
2.1 安全管理
1 安全管理と安心
2 安全管理システム
3 機器の点検
2.2 事故防止
1 誤薬の防止
2 患者誤認防止
3 転倒・転落の防止
2.3 安心の看護技術
3章 感染が起こるしくみ
3.1 微生物の分布
3.2 微生物の種類と特徴
1 細菌
2 ウイルス
3 真菌
4 原生生物(寄生虫)
3.3 感染経路と潜伏期間
1 生体の感染防御機構
2 感染と発病
3 感染経路
3.4 感染症の療法
3.5 感染予防
1 感染対策
2 感染に関する法律
3 院内感染対策委員会と感染対策チーム
4 職業感染対策
4章 安全を守るための看護技術
4.1 感染コントロール
1 スタンダードプリコーション
2 手指衛生(hand hygiene)
3 予防具の使用
4 汚染されたリネン類の取り扱い
6 無菌操作
4.2 滅菌と消毒の方法
1 消毒と滅菌の違い
2 消毒法
3 滅菌法
4 洗浄
4.3 針刺し・切創の防止
4.4 感染性廃棄物の取り扱い
5章 休息・睡眠の援助技術
5.1 病室環境の調整
1 温度・湿度
2 採光
3 照度
4 騒音
5 臭気
6 プライバシーの保護
5.2 病床の整備(ベッドメーキング)
1 病床
2 病床の整備(ベッドメーキング)
5.3 睡眠と覚醒のメカニズム
1 日常生活における休息・睡眠の意義
2 休息・睡眠の基本となるサーカディアンリズム
3 睡眠と覚醒のメカニズム(レム睡眠とノンレム睡眠)
5.4 休息・睡眠のアセスメントと援助方法
1 休息状態のアセスメント
2 睡眠状態のアセスメント
3 安楽な休息・睡眠を促す援助方法
4 睡眠障害とその援助方法
5 レクリエーション
6章 食事の援助技術
6.1 食事の環境
1 食事の環境
2 健康な食生活
6.2 栄養状態,摂食行動のアセスメントと援助技術
1 栄養状態
2 摂食行動
6.3 健康障害と食事
1 病院の食事
2 病人の食事
3 治療食に関する指導
6.4 食事の援助
1 安全を守るために留意すべき事柄
2 安楽を守るために留意すべき事項
6.5 経管栄養法
1 経管栄養法/胃管挿入
6.6 経静脈栄養法(高カロリー輸液法)
1 安全を守るために留意すべき事項
2 安楽を守るために留意すべき事項
7章 排泄の援助技術
7.1 排泄状態のアセスメント
1 排泄のメカニズム
2 排泄物の観察
3 排泄の異常
4 排泄行動のアセスメント
7.2 排泄援助方法
1 自然な排泄を促す援助方法
2 床上排泄の援助方法
7.3 浣腸,摘便法
1 浣腸
2 浣腸の援助
3 摘便
7.4 導尿法
1 導尿
2 導尿の援助
7.5 失禁・ストーマケア
1 尿失禁
2 便失禁
3 失禁時の援助
4 ストーマ
8章 身体の清潔保持の援助技術
8.1 清潔状態のアセスメント(清潔行動のアセスメントと援助方法)
1 人体最大の臓器『皮膚』
2 清潔行動のアセスメント
8.2 身体の清潔の援助方法
1 入浴
2 全身清拭・部分清拭
3 熱布清拭
8.3 口腔ケア
1 口腔ケアの援助
2 口腔ケアに使用する物品
3 口腔ケアの方法
8.4 洗髪
1 毛髪の構造と働き
2 洗髪の援助方法
8.5 部分浴
1 部分浴の援助
2 部分浴(足浴)の方法
8.6 陰部洗浄
1 陰部洗浄の援助
2 陰部洗浄の方法
8.7 整容
1 臥床患者の整髪
2 ひげ剃り
8.8 寝衣交換
1 衣生活の調整能力のアセスメントと援助方法
2 寝衣交換の援助(和式寝衣の場合)
3 寝衣交換の方法
9章 活動・運動の援助技術
9.1 活動・運動能力のアセスメントと活動への援助方法
1 活動・運動の意義
2 活動・運動能力のアセスメント
3 活動への援助
9.2 長期安静臥床が及ぼす弊害とその予防・処置
1 廃用性症候群
2 褥瘡
9.3 体位変換の援助技術
1 体位の種類と特徴
2 安全・安楽・自立を考慮した体位変換と体位の保持
9.4 移動の援助
1 床上移動
2 車椅子への移乗・移送
3 輸送車(ストレッチャー)への移乗・移送
9.5 転倒・転落の防止
10章 診察・検査時の援助技術
10.1 看護師の役割
1 診察・検査時の役割
2 変化の確認と診断過程
3 診察の介助
10.2 対象の心理
10.3 全身の観察
1 診察・検査時の観察
2 フィジカルアセスメント
10.4 採血法
10.5 検査時の援助
1 尿・便・喀痰・血液の採取と検査
2 X線検査
3 CT・MRI検査
4 内視鏡検査
5 心電図検査
6 超音波検査
7 核医学検査
8 基礎代謝検査
9 呼吸機能検査
11章 治療・処置時の援助技術
11.1 看護師の役割
1 治療・処置時の看護師の役割と責任
2 治療・処置時の対象の理解
3 穿刺(胸腔,腹腔,骨髄)
4 洗浄(胃,膀胱)
11.2 吸引法
1 口腔吸引・鼻腔吸引法
2 気管内吸引
3 胸腔吸引
11.3 体位ドレナージ
11.4 酸素吸入法
1 酸素吸入時の原則
2 酸素ボンベと圧力計調整器付流量計の取り扱い
3 経鼻カテーテル法
4 鼻腔カニューラ法
5 酸素マスク法
11.5 包帯法と損傷の管理
1 包帯法
2 損傷の管理
3 止血法
12章 薬剤の種類と薬理作用
12.1 感染症の治療薬
1 基礎知識
2 抗菌薬の選択と使用
3 耐性菌
4 抗菌薬の副作用
5 抗菌薬の投与上の留意点
6 その他の感染症治療薬
12.2 抗がん薬
1 主な薬物と作用機序
2 使用上の注意と副作用
12.3 循環器系の薬
1 心不全治療薬(うっ血性心不全治療薬)
2 不整脈薬
3 狭心症治療薬
4 高血圧治療薬
12.4 解熱・鎮痛・抗炎症薬
1 非ステロイド性抗炎症薬
2 ステロイド薬(副腎皮質ホルモン薬)
3 強力な鎮痛剤
12.5 糖尿病治療薬
13章 薬剤の反応性と与薬法
13.1 薬剤の投与と生体内での動き
1 薬剤の作用発現と投与量・投与法
2 薬の投与とその後の挙動
13.2 薬剤の安全な取り扱いと生物製剤とその汚染問題
1 医薬品の安全な使用
2 保存方法
3 混合の可否
4 副作用と中毒
5 生物由来製品とその汚染問題
6 消毒薬
13.3 薬物治療と日常生活への影響
1 薬物治療に伴って生じる生活への影響
2 副作用とその微候
3 禁忌
13.4 与薬法と生体の反応
1 経口与薬法
2 口腔内与薬法
3 直腸内与薬法
4 注射法
5 塗布・塗擦法
6 点眼
7 点鼻
8 吸入
9 座薬
13.5 輸液法
1 刺入部位の観察
2 滴下速度
3 輸液ポンプの取り扱い
14章 生命の危機に対する看護技術
14.1 呼吸,循環管理
1 呼吸困難時の看護
2 循環障害
14.2 体温保持の援助法
1 罨法とは
2 体温の異常と罨法
3 温罨法
4 冷罨法
14.3 心肺蘇生術法
1 心肺蘇生法とは
2 心肺蘇生法の実際
14.4 トリアージ
1 トリアージとは
2 トリアージカテゴリーと看護
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