内容紹介
フォールトトラレントコンピュータの設計技術を詳しく解説
本書は、電子情報通信学会編による、コンピュータアーキテクチャについての最新の個別技術を掘り下げてやさしく解説するシリーズである。“要素にフォールトが存在してもシステムに障害が起きない”システム特性をフォールトトラレンスと呼ぶが、本書は、フォールトトラレントコンピュータの基礎技術からシステム例、設計技術までを詳しく解説したものである。
このような方におすすめ
コンピュータ関連の技術者、研究者の方からそれらを目指す大学院生の方
目次
主要目次
1章 フォールトトレランスの基礎概念
2章 誤り検出方式
3章 セルフチェッキング論理
4章 故障マスク方式
5章 システム再構成/回復技術
6章 フォールトトレラントシステムの実際
7章 ウェーハスケールアーキテクチャ
8章 分散システムのフォールトトレランス
9章 設計のフォールトトレランス
詳細目次
1章 フォールトトレランスの基礎概念
1・1 フォールトトレランスとは
1・2 フォールトモデル
1・3 フォールとトレランスの評価尺度
1・4 応用分野
1・5 フォールトトレランスの基本原理
参考文献
2章 誤り検出方式
2・1 二重化方式
2・2 誤り検出符号
2・3 ウォッチドッグプロセッサ
参考文献
3章 セルフチェッキング論理
3・1 セルフチェッキングの基本概念
3・2 セルフチェッキングチェッカ
3・3 セルフチェッキング組合せ回路
3・4 セルフチェッキング順序回路
3・5 セルフチェッキングプロセッサ
参考文献
4章 故障マスク方式
4・1 多重化/多数決による方法
4・2 誤り訂正符号を用いる方法
4・3 故障マスク論理
参考文献
5章 システム再構成/回復技術
5・1 動的二重化
5・2 動的冗長システム
5・3 漸次縮退システム
5・4 時間冗長
5・5 システム回復
参考文献
6章 フォールトトレラントシステムの実際
6・1 高アベイラビリティシステム
6・2 長寿命システム
6・3 高信頼度システム
参考文献
7章 ウェーハスケールアーキテクチャ
7・1 再構成技術
7・2 再構成可能アーキテクチャ
7・3 配線長/配線面積の理論的上限
7・4 再構成アルゴリズム
7・5 今後の課題
参考文献
8章 分散システムのフォールトトレランス
8・1 分散システムの問題
8・2 クロック同期
8・3 ビザンチン合意
8・4 一貫性制御(原子動作の実験)
参考文献
9章 設計のフォールトトレランス
9・1 設計フォールト
9・2 設計分散
9・3 フォールトトレランスの実現と検証
参考文献
全般的な参考書
索引
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