内容紹介
親しみやすいイラストを使って統計とSASの基礎を学ぶ!!
SAS(バージョン9.1.3)を用いた統計入門書でSASの使い方及び統計の基本を丁寧に解説する。SASは上級者が用いるものであるという認識がある。しかし、統計処理の基本はデータに含まれる情報を要約し、その解析結果を正しく理解・利用することであり、そのために有効なソフトとしてSASは適している。
この本では、親しみやすいイラストと解説文によって、SASと統計の基礎について学ぶことができる。
※本書は、新興医学出版社の「月刊モダンフィジシャン」の雑誌連載「サルにもわかるSAS講座」に加筆・修正を加えて発行するものとなる。
このような方におすすめ
生物統計を中心としたSASの初心者
SASを利用しなければならない臨床開発関係者
医、歯、薬、看護、保健、医療情報等の大学関係者
目次
主要目次
●第1部 SASとは●
プロローグ
●第2部 SASによる統計入門●
第1章 SAS の導入とインストール
第2章 環境整備とはじめての解析
第3章 プログラムの流れと各ウィンドウの役割
第4章 DATA ステップの基礎
第5章 DATA ステップの応用
第6章 プロシジャ(PROCEDURE)に関する考察
第7章 基本統計量を求める
第8章 データを数えるということ(頻度集計)
第9章 検定の考え方(1)
第10章 検定の考え方(2)
第11章 ノンパラメトリックな検定
第12章 多群の比較(1)
第13章 多群の比較(2)
第14章 回帰と相関
●第3部 医療における多変量解析●
第15章 医学における多変量解析(1)
第16章 医学における多変量解析(2)
第17章 SAS に関する考察と小技集
詳細目次
はじめに
●第1部 SASとは●
プロローグ
●第2部 SASによる統計入門●
【第1章 SAS の導入とインストール】
1-1 ソフトウェアの価格帯
1-2 SAS の導入
1-3 SAS のインストール
1-3-1 setinit はSAS の命?
1-3-2 まずはシステム要件の確認
1-3-3 いよいよSAS 本体のインストール
1-3-4 優れた学習教材としてのSAS ?
1-3-5 インストール完了
【第2章 環境整備とはじめての解析】
2-1 休眠ソフトウェアの存在
2-2 SAS の実行
2-2-1 解析のための環境設定
2-2-3 解析用データの作成…25
2-2-4 データの加工と解析…26
2-2-5 解析用データの保存「永久データセット」
【第3章 プログラムの流れと各ウィンドウの役割】
3-1 「プログラム」のイメージとは?
3-2 各ウィンドウの役割
3-2-1 エディタ
3-2-2 ログ
3-2-3 エクスプローラ
3-2-4 アウトプット
【第4章 DATA ステップの基礎】
4-1 データとは?
4-1-1 そもそもデータって何だろう?
4-1-2 意味のある情報こそがデータ
4-2 SAS データセットにおけるデータ
4-2-1 データの種類
4-2-2 SAS 上の表示
4-3 SAS データセットの新規作成と書き換え
4-3-1 既存データを用いての新規作成
4-3-2 SAS データセットの書き換え
4-4 並べ替え(proc sort)
【第5章 DATA ステップの応用】
5-1 SAS データセットの加工
5-1-1 タテかヨコか?
5-1-2 DATA ステップにおける集計と演算
5-1-3 変数の追加と削除
5-2 DATA とPROC
5-3 SAS データセットの結合
5-3-1 データセットの結合にも?
5-3-2 タテ方向の結合:set
5-3-3 ヨコ方向の結合:merge
【第6章 プロシジャ(PROCEDURE)に関する考察】
6-1 「ブラックボックス化」の意味
6-1-1 クリックだからわるいのか?
6-1-2 たとえプログラミングでも
6-1-3 学習支援ツールとしてのSAS
6-2 プロシジャの種類
6-2-1 ほとんどは解析用……だが
6-2-2 主なプロシジャの簡単な機能説明(解析以外)
6-3 解析用プロシジャ
6-3-1 主な解析用プロシジャ
【第7章 基本統計量を求める】
7-1 平均値信仰の蔓延
7-1-1 事例その1「平均よければすべてよし?」
7-1-2 事例その2「50 点は50 点でも……?」
7-1-3 基本統計量:平均値以外の要素……85
7-1-4 すべての分布の基本:正規分布(normal distribution)
7-2 基本統計量を求めるunivariate プロシジャ
7-2-1 univariate プロシジャの基礎知識
7-2-2 必要情報はどこに?
【第8章 データを数えるということ(頻度集計)】
8-1 データの収集と解析
8-1-1 データ収集一考
8-1-2 いらなかったら捨てればいいのか?
8-1-3 データの情報量
8-2 数を数えるとは?
8-2-1 計量値化(?)された計数値
8-2-2 計数データの集計方法
8-3 SAS による頻度集計の方法
8-3-1 単純な頻度集計の方法
8-3-2 クロス集計の仕方
【第9章 検定の考え方(1)】
9-1 悪魔の証明
9-1-1 「あること」と「ないこと」の証明
9-1-2 科学における説明義務
9-2 検定の原理
9-2-1 問題意識の設定
9-2-2 とにかく差があればよいのか?
9-2-3 予定調和?
9-2-4 1 人歩きするp 値
9-3 SAS による検定の手順
9-3-1 適切な検定手法の選択
9-3-2 2 群間の平均値の差: t 検定
9-3-3 割合の検定:χ 2 検定
【第10章 検定の考え方(2)】
10-1 t 検定の存在感
10-2 対応のある(Paired)話
10-2-1 対応のある(Paired)とはどのような状態か?
10-2-2 対応のあるデータの例:ダイエットの記録
10-3 正確検定とは?
10-3-1 χ 2 検定では問題あり?
10-3-2 なぜ「正確」なのか?
10-3-3 SAS による表現方法
【第11章 ノンパラメトリックな検定】
11-1 パラメトリックとは?
11-2 ノンパラメトリックとは?
11-3 Mann-Whitney のU 検定
11-4 SAS によるノンパラメトリック検定
11-5 対応のあるノンパラメトリック検定
【第12章 多群の比較(1)】
12-1 3群以上の比較
12-2 t検定× 3 回=?
12-3 分散分析による解析
12-4 SAS による分散分析の方法
12-5 どの組合せに差が? ~多重比較~
【第13章 多群の比較(2)】
13-1 Mann-Whitney 検定× 3 =?
13-1-1 Kruscal-Wallis 検定
13-1-2 SAS による表現方法
13-2 ノンパラメトリック検定の多重比較
13-3 二元配置分散分析
13-3-1 要素が増えると?
13-3-2 SAS ではどうする?
【第14章 回帰と相関】
14-1 回帰と相関とは?
14-2 いろいろな相関(?)
14-3 SAS による相関係数の求め方
14-4 いろいろな回帰
14-4-1 単回帰と重回帰
14-4-2 重回帰分析の変数
14-5 SAS による回帰分析
14-5-1 単回帰分析
14-5-2 重回帰分析
●第3部 医療における多変量解析●
【第15章 医学における多変量解析(1)】
15-1 医学における多変量解析の必要性
15-2 ロジスティック回帰
15-2-1 ロジスティック回帰とは?
15-2-2 SAS による手順
15-3 生存時間に関する基礎知識
15-3-1 「生きている」という意味
15-3-2 イベント発生と打ち切り
15-3-3 生存時間の計算方法
15-3-4 SAS による生存時間解析
【第16章 医学における多変量解析(2)】
16-1 多変量+生存時間=?
16-2 Cox の比例ハザードモデル
16-2-1 何で必要なのか?
16-2-2 基本的な考え方
16-3 SAS によるCox の比例ハザードモデルの実行
【第17章 SAS に関する考察と小技集】
17-1 SAS の売りとは何か?
17-2 SAS 関数小技集
17-2-1 演算関数
17-2-2 データの加工と形成
17-2-3 p 値に関する小技
索引
続きを見る