内容紹介
定評があるRubyの解説書を、Ruby作者の監訳により日本語に翻訳
Rubyは、まつもとゆきひろ氏によるオブジェクト指向プログラミング言語で、楽しく生産的なプログラミングを支援する。言語本来の強力さと使いやすさに加えて、アジャイル開発との相性の良さや、Webアプリケーション開発フレームワークRuby on Railsの圧倒的な人気などに後押しされて、今では日本だけでなく世界中で使われている。
本書は、Ruby1.9の定番解説書“Programming Ruby 1.9: The Pragmatic Programmers' Guide”を、作者自身の監訳で翻訳発行するもの。(日本語版は、言語編とライブラリ編の二分冊)
このような方におすすめ
RubyプログラマおよびRubyを学びたいと考えているプログラマ。
目次
主要目次
序文
組み込みのクラスとモジュール
標準ライブラリ
Rubyを拡張する
付録
索引
詳細目次
Programming Ruby 1.9の刊行によせて
はじめに
『プログラミングRuby 1.9 言語編』『プログラミングRuby 1.9 ライブラリ編』の構成と読み進め方
Rubyライブラリリファレンス
第1章 組み込みクラス/モジュール
クラス/モジュール一覧(アルファベット順)
Array
BasicObject
Bignum
Binding
Class
Comparable
Complex
Dir
Encoding
Enumerable
Enumerator
Errno
Exception
FalseClass
Fiber
File
File::Stat
FileTest
Fixnum
Float
GC
Hash
Integer
IO
Kernel
Marshal
MatchData
Math
Method
Module
Mutex
NilClass
Numeric
Object
ObjectSpace
Proc
Process
Process::GID
Process::Status
Process::Sys
Process::UID
Range
Rational
Regexp
Signal
String
Struct
Struct::Tms
Symbol
Thread
ThreadGroup
Time
TrueClass
UnboundMethod
第2章 標準ライブラリ
Ruby 1.9のライブラリの変更点
Abbrev(一意な短縮形のセットを生成)
Base64(Base64 Conversion Functions)
Benchmark(コードの実行時間を計測)
BigDecimal(可変長浮動小数点数)
CGI(CGIプログラミングのサポート)
CGI::Session(CGIセッション)
Cmath(複素超越関数)
Complex(複素数)
Continuation(継続)
CSV(カンマ区切り値)
Curses(文字端末の制御)
Date/DateTime(日付と時刻の操作)
DBM(DBMデータベースに対するインタフェース)
Delegator(呼び出しを別のオブジェクトに委譲)
Digest(MD5、RIPEMD-160 SHA1、SHA2の各ダイジェスト関数)
DL(動的ロードライブラリ(.dllや.so)にアクセス)
dRuby(分散Rubyオブジェクト(drb))
English(グローバルシンボルの英語名)
erb(HTML用軽量テンプレート)
Etc(/etc/passwd内のユーザ情報・グループ情報にアクセス)
expect(IOオブジェクト用のexpectメソッド)
Fcntl(IO#fcntlコマンドのシンボリック名)
Fiber(Fiberを使用したコルーチン)
FileUtils(ファイルとディレクトリの操作)
Find(ディレクトリツリーの走査)
Forwardable(オブジェクト委譲)
GDBM(GDBMデータベースへのインタフェース)
GetoptLong(コマンドラインオプションの解析)
Gserver(汎用性の高いTCPサーバ)
Iconv(文字エンコーディングの変換)
IO/Wait(読み取り待ちのデータをチェック)
IPAddr(IPアドレスの表現と操作)
irb(対話型Ruby)
json(JSONフォーマットの生成と解析)
Logger(アプリケーションのログを記録)
mathn(数値の挙動を統一)
Matrix(行列とベクトルの操作)
MiniTest(ユニットテストフレームワーク)
Monitor(モニタベースの同期)
Mutex_m(Mutex Mix-In)
Net::FTP(FTPクライアント)
Net::HTTP(HTTPクライアント)
Net::IMAP(IMAPメールサーバにアクセス)
Net::POP(POPメールサーバにアクセス)
Net::SMTP(シンプルなSMTPクライアント)
Net::Telnet(Telnetクライアント)
NKF(ネットワーク漢字フィルタNKFに対するインタフェース)
Observable(Observerパターン)
open-uri(FTPおよびHTTPリソースをファイルとして扱う)
Open3(サブプロセスを実行してすべてのストリームに接続)
OpenSSL(SSLライブラリ)
OptionParser(オプション解析)
OpenStruct(動的構造体)
Pathname(ファイルパスの表現)
PP(オブジェクトをPretty-printで出力)
PrettyPrint(汎用のPretty Printer)
prime(素数)
Profile(Rubyプログラムのプロファイルを実行)
Profiler__(プロファイルの実行を制御)
Pstore(永続的なオブジェクト)
PTY(疑似端末インタフェース:外部プロセスとの対話)
Rational(有理数)
Readline(GNU Readlineライブラリに対するインタフェース)
Resolv(DNSクライアントライブラリ)
REXML(XML処理ライブラリ)
Rinda(Tuplespaceの実装)
Ripper(Rubyソースの解析)
RSS(RSSフィードの生成と解析)
Scanf(入力フォーマットの変換)
SDBM(SDBMデータベースに対するインタフェース)
SecureRandom(セキュアな乱数生成器へのアクセス)
Set(さまざまな形式のSet(集合)の実装)
Shellwords(POSIXのセマンティクスを用いたShell行の操作)
Singleton(Singletonパターン)
Socket(IP、TCP、Unix、SOCKSソケットへのアクセス)
StringIO(文字列をIOオブジェクトとして扱う)
StringScanner(基本的な文字列解析)
Syslog(Unixのsyslogへのインタフェース)
Tempfile(テンポラリファイルの操作)
Test::Unit(ユニットテスト用フレームワーク)
thread(スレッド処理用ユーティリティ機能)
ThreadsWait(複数のスレッドの終了を待ち合わせる)
Time(Timeクラスの拡張機能)
Timeout(ブロックをタイムアウト付きで実行)
Tk(Tcl/Tkのラッパー)
tmpdir(システムに依存しないテンポラリディレクトリ)
Tracer(プログラムの実行をトレースする)
Tsort(トポロジカルソート)
xv
un(FileUtilsに対するコマンドラインインタフェース)
URI(RFC 2396に規定されているURIのサポート)
WeakRef(Weak Reference(弱い参照)の実現)
WEBrick(Webサーバツールキット)
WIN32OLE(Windowsオートメーション)
XMLRPC(XML-RPCを用いたリモート・プロシージャ・コール)
YAML(オブジェクトのシリアル化と非シリアル化)
Zlib(圧縮ファイルを読み書きする)
付録A Rubyを拡張する
A.1 最初の拡張ライブラリ
A.2 Cから見たRubyオブジェクト
A.3 スレッドモデル
A.4 Jukebox拡張ライブラリ
A.5 メモリの割り当て
A.6 Rubyの型システム
A.7 拡張ライブラリを作成する
A.8 Rubyインタプリタを組み込む
A.9 Rubyと他言語との橋渡し
A.10 C言語API
A.11 MKMFリファレンス
mkmf
付録B Socketライブラリ
BasicSocket
Socket
IPSocket
TCPSocket
SOCKSSocket
TCPServer
UDPSocket
UNIXSocket
UNIXServer
付録C サポート
Webサイト
Usenetニュースグループ
メーリングリスト
バグレポート
参考文献
索引
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