内容紹介
数学的な説明よりも、分析のエッセンスを重点的に述べ、統計法の使用イメージをつかめるように構成した!!
本書は大きく2つの目的で構成され、はじめは統計学の基礎を解説し、データの取り扱いから処理、仮説に至るまでのデータ処理の考え方を説明する。次は、Excelによる実際の手順や、調査研究におけるデータ処理のコツ、大規模データの処理などを解説。Excelでは複雑な統計処理は無理だが、表計算ソフトである利点をいかし、効率の良いデータのまとめ方やグラフ表現などの見せ方を説明する。調査研究のみならず、日常業務でExcelを使用する際にも十分に活用できる。
このような方におすすめ
文学部、社会学部、看護・生物系の学生
統計の初心者、データ分析をする仕事に従事する人
目次
主要目次
本書の使いかた
Part1 Excelの操作に慣れよう
第1章 Excelの名称と基本操作
第2章 計算をするための3つの方法:式・関数・データ分析
第3章 知っていると便利なこと
Part2 データの統計分析を行う
第4章 統計分析の準備
第5章 データの尺度
第6章 データの処理と統計分析の流れ
Part3 データを集計する:記述統計
第7章 記述統計を行う意味
第8章 度数分布を描く
第9章 代表値を求める:平均値と中央値
第10章 散布度を求める:分散・標準偏差(SD)・四分位偏差・範囲
Part4 正規分布とデータの変換
第11章 正規分布と相対的な位置
第12章 標準得点(z得点)と偏差値
Part5 2つの変数の関係を記述する
第13章 クロス集計表と散布図
第14章 いろいろな相関関係の表現
第15章 クロス集計表からの関係の表現
Part6 分析方法を選ぶには
第16章 母集団と標本
第17章 検定の考え方
第18章 検定で明らかになるもの:関係と差
第19章 分析のタイプから分析の方法を選ぶ
Part7 推測統計(1):関係を分析する
第20章 間隔・比尺度同士の関係の検定
第21章 順序尺度同士の関係の検定
第22章 名義尺度同士の関係
Part8 推測統計(2):差を分析する
第23章 比率の差の分析
第24章 平均値の差の分析:t検定
第25章 分散あるいは標準偏差(SD)の差の分析:F検定
第26章 中央値の差の分析
Part9 分散分析法と研究の計画
第27章 分散分析(ANOVA)とは
第28章 一元配置分散分析(対応なし)
第29章 一元配置分散分析(対応あり)
第30章 二元配置分散分析(2要因とも対応なし)
第31章 二元配置分散分析(1要因対応なし・1要因対応あり)
第32章 研究の計画
▼補遺 ∑の計算について/決定係数の導出
付表1 標準正規分布の面積の表
付表2 スピアマンのrsの検定表
付表3 ウィルコクソンの符号化順位検定表
付表4 スチューデント化された範囲の表
参考文献・読書案内
詳細目次
はじめに
Part 1 Excel の操作に慣れよう
第 1 章 Excel の名称と基本操作
1.1 画面の説明
1.2 セルに文字やデータを入力する
1.3 セルの書式を整える
1.4 コピー・切り取り・貼り付け・セルの挿入・セルの削除
1.5 フィルハンドル
第 2 章 計算をするための3 つの方法:式・関数・データ分析
2.1 式を使って計算する
2.2 関数を使って計算する
2.3 「データ分析」というツールを使う
第 3 章 知っていると便利なこと
3.1 データの並べ替え
3.2 行と列の限界
3.3 ウィンドウ枠の固定
3.4 相対参照と絶対参照
3.5 条件付き書式
3.6 アンドゥとリドゥ
Part 2 データの統計分析を行う
第 4 章 統計分析の準備に
4.2 データ表の紹介
4.3 質的データと量的データ
第 5 章 データの尺度
5.1 尺度とは
5.2 尺度を分類する
5.3 尺度を考えるときの注意
第 6 章 データの処理と統計分析の流れ
6.1 分析の流れ
6.2 Excel でできる統計分析の種類
Part 3 データを集計する:記述統計
第 7 章 記述統計を行う意味
第 8 章 度数分布を描く
8.1 ねらい
8.2 棒グラフ・円グラフ・帯グラフ
8.3 ヒストグラム
8.4 Excel で描いてみよう
8.5 度数分布で何を検討するか?
第 9 章 代表値を求める:平均値と中央値
9.1 代表値とは
9.2 平均値を求める
9.3 中央値を求める
9.4 最頻値を求める
9.5 Excel で平均値、中央値、最頻値を求めよう
9.6 平均値・中央値・最頻値を比較する
第 10 章 散布度を求める:分散・標準偏差(SD)・四分位偏差・範囲
10.1 散布度とは
10.2 標準偏差と分散
10.3 四分位偏差
10.4 範囲
Part 4 正規分布とデータの変換
第 11 章 正規分布と相対的な位置
11.1 正規分布とは
11.2 標準正規分布
第 12 章 標準得点(z 得点)と偏差値
12.1 標準得点とは
12.2 標準得点の意味と活用
12.3 標準得点から標準正規分布の面積(確率)を求める
12.4 偏差値
12.5 Excel で標準得点・偏差値を求めよう
12.6 段階点へ変換する
Part 5 2 つの変数の関係を記述する
第 13 章 クロス集計表と散布図
13.1 クロス集計表
13.2 散布図
第 14 章 いろいろな相関関係の表現
14.1 ピアソンの積率相関係数(r)とは
14.2 直線回帰による表現
14.3 スピアマンの順位相関係数(rs)
第 15 章 クロス集計表からの関係の表現
15.1 オッズ比(or)
15.2 クラメールの連関係数(V)
Part 6 分析方法を選ぶには
第 16 章 母集団と標本
16.1 母集団と標本の関係
16.2 標本の抽出
16.3 出現確率を求める:母集団の様子がわかっている場合
第 17 章 検定の考え方
17.1 なぜ検定を行うのか?
17.2 検定の考え方の流れをとらえる
第 18 章 検定で明らかになるもの:関係と差
18.1 関係の図と差の図
18.2 知りたいことを図に描いてみよう
第 19 章 分析のタイプから分析の方法を選ぶ
19.1 分析タイプの7 分類
19.2 分析タイプと分析方法との対応
19.3 関係の分析を分類する
Part 7 推測統計(1):関係を分析する
第 20 章 間隔・比尺度同士の関係の検定
20.1 ピアソンの積率相関係数:無相関検定
20.2 回帰の分散分析
第 21 章 順序尺度同士の関係の検定
21.1 スピアマンの順位相関係数
第 22 章 名義尺度同士の関係
22.1 独立性の検定:c2 検定
22.2 残差分析
Part 8 推測統計(2):差を分析する
第 23 章 比率の差の分析
23.1 c2 検定(適合度の検定):分析タイプ0
23.2 コクランのQ 検定:分析タイプⅠ・Ⅵ
23.3 c2 検定(比率の差の検定):分析タイプⅡ・Ⅲ
第 24 章 平均値の差の分析:t 検定
24.1 t 検定の方法を分類する
24.2 t 検定(対応なし)
24.3 t 検定(対応あり)
第 25 章 分散あるいは標準偏差(SD)の差の分析:F 検定
25.1 F 検定とは
25.2 F 検定の結果を読む
25.3 Excel でF 検定を行う
第 26 章 中央値の差の分析
26.1 マン・ホイットニーのU 検定
26.2 クラスカル・ウォリスのH 検定
26.3 ウィルコクスンの符号化順位検定
26.4 フリードマンの検定
Part 9 分散分析法と研究の計画
第 27 章 分散分析(ANOVA)とは
27.1 3 つの群以上の平均値の差を考える:分散分析法
27.2 方法の分類
27.3 Excel で分散分析を実施するときの注意
27.4 分散分析の意味と考え方
第 28 章 一元配置分散分析(対応なし)
28.1 一元配置分散分析(対応なし)のデータとは
28.2 一元配置分散分析の結果を読む
28.3 Excel で計算する
28.4 多重比較を行う
第 29 章 一元配置分散分析(対応あり)
29.1 一元配置分散分析(対応あり)
29.2 Excel で計算する
第 30 章 二元配置分散分析(2 要因とも対応なし)
30.1 二元配置分散分析(対応なし)のデータとは
30.2 二元配置分散分析の結果を読む
30.3 交互作用とは何か
30.4 単純主効果の検定:どこに交互作用があるのか
30.5 Excel で計算する
第 31 章 二元配置分散分析(1 要因対応なし・1 要因対応あり)
31.1 二元配置分散分析(1 要因対応なし・1 要因対応あり)のデータとは
31.2 二元配置分散分析の結果を読む
31.3 Excel で計算する
第 32 章 研究の計画
32.1 研究を計画する
32.2 被験者間計画と被験者内計画
32.3 論文で統計はどのように使われているか
補 遺
A.1 S の計算について
A.2 決定係数の導出
A.3 調和平均
付表1 標準正規分布の面積の表
付表2 スピアマンのgs の検定表
付表3 ウィルコクスンの符号化順位検定表
付表4 ステューデント化された範囲の表
付表4.1 ステューデント化された範囲の表(5%水準)
付表4.2 ステューデント化された範囲の表(1%水準)
参考文献・読書案内
索 引
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