内容紹介
意思志決定モデルを体験できる
AHP(Analytic Hierarchy Process:階層化意思決定法)とは、1971年にサティー博士によって提唱された意思決定手法である。AHPはあらゆる問題に適用でき、人間の感覚の曖昧な部分を数量化することにより、意思決定の判断基準をもつことができる。本書は、Excelを使ってAHPを学習し、Excelにより、意思決定モデルを体験できる。
このような方におすすめ
社会科学・人文科学系の学生
情報系・経営システム系の学生
自治体などで、政策などを企画、立案している人
企業などで、さまざまな代替案から選択を検討する人
目次
主要目次
はじめに
第1章 AHPで意思決定
第2章 AHPのしくみ
第3章 簡単な事例
第4章 Excelで計算してみよう
第5章 自動計算するシステムを作成
第6章 AHPをうまく使いこなすには
第7章 さまざまなAHP
第8章 表計算で学ぶAHPのしくみ
第9章 AHPを使ったデータ検索システム
第10章 AHP(一対比較)を使ったアンケート
参考文献
索 引
詳細目次
はじめに
第1章 AHPで意思決定
1.1 最もよい品を求めて――多基準決定問題
1.1.1 よい品は高く、安い品はよくない?
1.1.2 分割し統治せよ
1.1.3 これぞAHP
1.2 ゲーム感覚意思決定法
1.2.1 AHPとは
1.2.2 AHPの概略
1.3 解く道筋
1.3.1 階層構造
1.3.2 一対比較とプライオリティの計算
1.3.3 評価の総合化
第2章 AHPのしくみ
2.1 階層構造
2.2 一対比較と一対比較表
2.2.1 一対比較とは
2.2.2 言葉による一対比較
2.2.3 アンケート用紙
2.2.4 一対比較表
2.2.5 代替案間の一対比較
2.3 重み(優先度)を計算する
2.3.1 重み(プライオリティ)計算の仮定
2.3.2 計算法1――幾何平均法
2.3.3 計算法2――固有値法
2.3.4 代替案間の一対比較と評価値
2.4 総合評価値の計算――加重和による計算
2.5 グラフ化による結果の解釈・考察
2.6 整合度(C.I.)
2.6.1 考え方
2.6.2 整合度の評価
2.7 階層構造(再び)
第3章 簡単な事例
3.1 中国茶選び
3.2 家庭菜園
第4章 Excelで計算してみよう
4.1 準備と概要
4.2 アンケート用紙の作成
4.3 総合評価値計算表を作成
4.4 重みの計算
4.4.1 入力用一対比較表の作成
4.4.2 一対比較表を入力・重みを計算
4.4.3 総合評価値の計算表へ転記
4.4.4 代替案間の一対比較と転記
4.4.5 欠損値がある場合
4.4.6 矛盾する一対比較値の探索
4.5 総合化とグラフの作成
4.6 階層図の作成
4.6.1 Excel 2003以降
4.6.2 Excel 2000の場合
第5章 自動計算するシステムを作成
5.1 準備
5.2 総合評価値の計算表
5.3 一対比較表から重み(評価値)を計算
5.3.1 一対比較表
5.3.2 重みと評価値の計算式
5.3.3 評価値の計算
5.4 総合評価値の計算式を設定
5.4.1 総合化のエリアに転記
5.4.2 総合評価値の計算
5.5 幾何平均法の場合
5.5.1 重み、評価値の計算
5.5.2 総合化
第6章 AHPをうまく使いこなすには
6.1 AHPを始めるまえに
6.1.1 だれのための、何のためのAHPか
6.1.2 AHPの設計――専用型それとも汎用型?
6.2 階層図と評価基準
6.2.1 階層構造をどう作る
6.2.2 基準の選びかた
6.2.3 嗜好と目的
第7章 さまざまなAHP
7.1 地方分権のあり方
7.1.1 問題の背景
7.1.2 階層構造
7.1.3 結果
7.1.4 結論
7.2 国連安保常任理事国入りの是非
7.2.1 問題の背景
7.2.2 安保理改革
7.2.3 結果と結論
7.2.4 日本の常任理事国入りの是非
7.3 金融機関の選定
7.3.1 問題の背景
7.3.2 階層構造
7.3.3 基準のウェイトの変化
7.3.4 代替案のウェイトの変化
7.3.5 結論
7.3.6 特徴
7.4 アクターの使用例――DVDレコーダーの選定
7.4.1 問題
7.4.2 アクターを入れた場合のAHP
7.4.3 一対比較と計算
7.4.4 結論.
7.5 直接評価と一対比較の併用――コンピュータシステムの評価.
7.5.1 コンピュータシステムの評価.
7.5.2 問題点
7.5.3 直接評価の注意
第8章 表計算で学ぶAHPのしくみ
8.1 ミニAHPの利用――3階層以外のAHPの計算
8.1.1 ミニAHP
8.1.2 ミニAHPの実行と総合化
8.2 固有値法の計算方法
8.2.1 べき乗法
8.2.2 計算式を設定
8.3 欠損値がある場合
8.3.1 ハーカーの方法のしくみ
8.3.2 計算方法(マクロを利用せずに計算)
8.3.3 ハーカーの方法の関数
8.3.4 欠損値があまりにも多いときは計算できない
8.4 矛盾する一対比較値の発見法
8.4.1 刀根の方法
8.4.2 中島の方法
8.5 幾何平均法での整合度
第9章 AHPを使ったデータ検索システム
9.1 データ検索システムの概要
9.2 各代替案の評価値を求める
9.2.1 すべての一対比較を行う
9.2.2 直接評価
9.3 データ検索システムの作成
9.3.1 好みを入力するセルを作成
9.3.2 アンケート用紙の作成と一対比較のチェック
9.3.3 一対比較表の作成と重みの計
9.3.4 総合評価値の計算と順位の表示
9.3.5 上位3件の表示とグラフ
第10章 AHP(一対比較)を使ったアンケート
10.1 アンケートの概要
10.2 アンケートの作成
10.2.1 アンケート用紙の作成
10.2.2 アンケートの実施
10.3 アンケートの集計
10.3.1 データ入力
10.3.2 重みの集計
10.3.3 すべての一対比較を行わせる場合
10.4 集計
10.5 集計例――授業科目の選択
参考文献
索 引
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