内容紹介
奥義への第一歩。基礎から応用まで、さしがね使いの実際を、豊富な挿図でやさしく解説。2級建築大工実技試験<平成25年度新課題>問題および解説掲載。
本書は、難解といわれ、秘伝とされてきた規矩術の全般に光を当て、誰にもわかる規矩術の指導書をめざしたものです。初歩的基礎知識から応用へと無理なく進むことができるよう、また現場で材料に直接墨付けができるよう、一つの作業単位ごとに解説を要領よくまとめ、図解詳述するとともに、メートル法にも応用できる“木の身返し法”を全面的に採用しました。なお、巻末に建築大工実技試験問題とその解答も掲載。初心者はもとより、大工技術者、職業訓練指導員の方々の参考書としても絶好です。
このような方におすすめ
初級建築大工技術者
技能検定受検者およびその指導員の方々
職業能力開発校の指導員の方々
公立図書館、学校図書館など
目次
主要目次
1章 さしがねについて
2章 勾・殳・玄および勾配の種類
3章 四方転び
4章 棒隅屋根
5章 入隅屋根
6章 隅に関連をもつ各種の墨
7章 柱建て四方転び
8章 反り軒の概要
9章 真束小屋組寄棟造り
10章 振れ隅
11章 多角形
付録 (1級建築大工実技試験問題<平成22年度課題> 2級建築大工実技試験問題<平成25年度課題> 全建総連青年技能競技大会競技課題)
詳細目次
1章 さしがねについて
(規矩術とは さしがね)
2章 勾・殳・玄および勾配の種類
(直角三角形と規矩術 勾・殳・玄 勾配 平勾配と隅勾配・半勾配との関係
平勾配・隅勾配・落ち掛かり勾配の関係 隅木の山勾配)
3章 四方転び
(四方転びとは 四方転びの例)
4章 棒隅屋根
(棒隅屋根 隅に関係のある勾配および墨 垂木配りの方法 軒の出の測りかた
隅木墨のしかた 配付垂木 茅負・広小舞い・水切りの隅留め墨 瓦座の上端留め
桁墨のしかた 化粧庇の隅木を柱に差す方法)
5章 入隅屋根
(出隅と入隅の相違点 谷木の谷勾配の出しかた 入隅柱への隅木?差し
入隅柱と出隅柱の?差し)
6章 隅に関連をもつ各種の墨
(二つの勾配をもつ雨押え・水切りの留め墨 二つの勾配をもつ雨押え・水切りの拝み墨
陸母屋への隅木仕掛け(入隅/出隅) 転び母屋への隅木の仕掛け墨
棟木への隅木仕掛け 胴差しへの隅木差し口)
7章 柱建て四方転び
(踏台 四方転び踏台)
8章 反り軒の概要
(軒 反り軒の図解)
9章 真束小屋組寄棟造り
(各部名称および予備知識 真束小屋組現寸図のかきかた 隅合掌現寸図のかきかた
合掌および方杖の追合 配付合掌の墨付け 隅合掌の母屋と上端の接続 隅合掌に配付合掌の墨付け
隅合掌の母屋と上端の接続 隅合掌に配付合掌の出合い墨 隅合掌に母屋切欠き墨
転び母屋に隅木仕掛け墨)
10章 振れ隅
(振れ隅になる場合 振れ隅の振れを求める方法 多能三角形および多能四辺形
振れ四方転びの規矩 振れ隅の隅木山勾配の出しかた 軒出垂木端の寸法の出しかた
振れ隅の隅木投げ墨 落ち掛かり勾配の求めかた 振れ隅の隅木たすき墨・馬乗墨 隅木と桁幅との関係
隅木の仕込み寸法のとりかた 桁落ち掛かり仕口 振れ隅の茅負 小平起しによる配付垂木長さの求めかた
配付垂木長さの求めかた)
11章 多角形
(多角形の軒回り 多角形の角の求めかた 多角形の内角と隅木の振れ
多角形の多能四辺形の作りかた 隅木山勾配 多角形の配付垂木・茅負
多角形の投げ墨・たすき墨・馬乗墨 多角形の桁落ち掛かり 多角形の隅木長さの求めかた)
付録
(尺度について 神社建築 1級建築大工実技試験問題<平成22年度課題>
2級建築大工実技試験問題<平成25年度課題> 全建総連青年技能競技大会競技課題)
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