内容紹介
近接場光を、歴史的経緯も含めて基本からじっくり解説
近接場光はナノスケール特有の光の現象であり、近接場光を用いることで従来の光科学技術では原理的に不可能であったナノ領域の加工・機能・操作を実現できる可能性がある。
そのため、近接場光はナノテクノロジーの最も重要な技術のひとつと考えられ、注目を集めているが、従来の光の概念では理解することが困難なため、理解を助けるための専門書に対する要望が高まっていた。
そこで本書は、大学研究者や企業の研究開発担当者に向け、近接場光の理論を、歴史的経緯も含めて基本から詳しく解説するもの。
このような方におすすめ
IT分野、応用物理分野に携わる大学研究者、企業の研究開発担当者、技術者
目次
主要目次
1章 光科学技術の進展とその限界
2章 近接場光による限界の打破
3章 近接場光の歴史と現状
4章 近接場光の双極子間相互作用モデル
5章 振動する電気双極子の電気力学的効果
6章 伝搬関数を用いる自己無撞着法
7章 表面電荷密度と分極時流に基づく近接場光の描像
8章 巨視的な系に囲まれた微小系の雲としての近接場光の描像
9章 ナノ・フォトニクス、アトム・フォトニクスへの進展
付録